こんにちは。『お金に困らない生活(インデックス投資ブログ)』管理人のそーたろー(@sotarowassyoi)です。
ここはどんなブログなの?
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この記事を書いたそーたろーはこんな人です。
- ITサービス職で20年以上のキャリアがあります。
- 2008年から資産運用を始め、ネット証券・ネット銀行の安全な使い方に長けています。
この記事は次のような人にオススメです
- MVNO(格安SIM)に関心がある人
- MNPでMVNOへ移行したい人
この記事の目的
3Gの停波が近づいてきたためドコモのガラケーからMVNO(格安SIM)へMNPしたので紹介します。
MVNOは新規ではなく以前からデータ通信のみで利用していたので、今回はSIM変更(データ通信SIMから音声通話機能付きSIMへの変更)によるMNP転入です。
大手キャリアから格安SIMへ切り替えて節約したいんだけどなぁ、という方の参考になれば幸いです。
今回の切り替えの経緯
今回の切り替えは以下2点の対応に迫られて実施しました。
SIMサイズの変更
もともと私はドコモのガラケーとMVNOスマホの2台持ちを続けており、通話はガラケー、データ通信はMVNOという使い方をしていました。
2台持ちだった理由は月々の費用が安いためで、大手キャリアのスマホだと7,000円/月くらいが平均らしいですが、ガラケー+MVNOスマホだと合わせて2,000円/月くらいでした。
MVNOはSIMのみの契約で、端末はSIMフリー機を自前で調達して使っています。
少し前にMVNO側のSIMフリースマホを買い替えた際、今まで使っていたスマホとSIMの規格が違うことに気づき、SIMカードのサイズ変更が必要になりました。
具体的には旧スマホがmicroSIMで、新スマホがnanoSIMで、SIMのサイズ変更には3,300円(税込み)が必要です。
手元にスマホが届いてからサイズが違うことに気づいたポンコツです。。。
3Gの停波
ガラケーの3G帯の停波は以前から決まっていて、近い将来ドコモからの乗り換えが必要でした。
「FOMA」および「iモード」のサービス終了について<2019年10月29日> | NTTドコモ
しかし通話プランでは2年縛り割引を契約していたため、切り替えタイミングを計る必要があり、なおかつMNP転入側での事務手数料3,300円(税込み)が発生します。
そんな状態のときにドコモから解約金の廃止が発表されました。
解約金や解約金留保の廃止及び定期契約の新規受付終了<2021年9月21日> | NTTドコモ
これにより2年縛り割引プランの終了を待たずに切り替えができるようになりました。
以上のような経緯により、SIMカードのサイズ変更と音声通話付きSIMへの変更を別々にやるとそれぞれで3,300円ずつ必要でしたが、ドコモの中途解約ペナルティが廃止されたことで手数料3,300円を一回払えば任意のタイミングでまとめて済ませられるようになったので今回の切り替えに至っています。
ドコモからExciteモバイルへのMNP
今回やった作業は大体以下のとおりです。
ガラケー電話帳の移行
まずはガラケーの電話帳データをバックアップします。
microSDカードへ電話帳データをバックアップすると.vcfファイルとして書き出されます。
私はAndroidスマホなのでPCでGoogleアカウントにログインし、Google連絡先アプリへ.vcfをインポートすればOKです。
インポートしたデータは整理する必要がありますが、すでに使わなくなった連絡先も多かったのでよい機会でした。
ドコモメール登録先の変更
@docomo.ne.jp を登録メールアドレスとして使用しているサービスがあったので別なメールアドレスに変更しました。
私はドコモメールは金融機関で利用していて、大体6〜7つあったのでひとつひとつ変更手続きをしました。
なお私は利用する各サービスのID、PW、登録メールアドレスを台帳で一元管理しているので、これを見て変更し忘れが出ないようにしています。
台帳がないと確認がかなり大変だし、ほぼ確実に変更し忘れが発生すると思われますので、日頃からきちんと管理しておくのがよいですね。
Exciteモバイルの評判チェック
通信回線サービスは時間経過によって品質や料金などのサービスレベルが変わっている可能性があります。
私はExcite B.B〜Exciteモバイルに8年くらいお世話になっています。
Exciteは完全にネット上で完結するMVNOなので、サービス開始当初から料金が低廉で今まで特に不満はありませんでしたが、今回音声通話プランも付けることから現時点での口コミをザッと確認しました。
相変わらず安定したサービス品質に対してコスト的なメリットが大きい印象でしたので、SIM変更で継続してお世話になることにしました。
MNPの転出届け
ここからは実際の手続き開始です。
ドコモには21年6ヶ月お世話になりました。
事前調査どおり、MNP転出も2年縛りの途中解約も費用は掛かりませんでした。
MNP転出依頼が完了するとMNP予約番号というのが発行されるので、それを転入側で指定すると今までの電話番号が継続される仕組みです。
MNPの転入、及びSIM変更の依頼
続いて転入側の依頼です。
ExciteモバイルのSIM1枚コースではなんだか月末は変更できないルールとのことで、翌月の月初に再トライしました。
今回はSIM変更+MNP転入だったので、新しいSIMサイズを指定し、そのSIMの機能として音声通話を追加(MNP転入)するという手続きです。
SIMサイズの変更ではnanoSIMを指定し、MNP転入手続きの部分ではドコモから払い出されたMNP予約番号を指定します。
SIM変更で1点わかりにくかったのが、契約中のプランがSIM変更後にどうなって月額いくらになるのかという点です。
SIM変更とはあくまでSIMの機能やサイズなどの変更であって、契約プランの変更とは違う話であるということを理解しておかないと混乱します。
SIM変更手続きでは現在自分が契約している料金プランの話は出てこないため、あらかじめ確認しておく必要がありましたので注意が必要です。
なおSIM変更後の1,507円/月は以下のとおり割高なので後ほど契約プランの変更も実施します。
契約プランの変更については後述します。
SIM変更申し込みにはあらためて本人確認書類の提出が必要で、確認手続きは翌日に完了し、新しいSIMの到着はその4営業日後でした。
新SIMの利用設定
新しいSIMが届いたらスマホに装着して利用設定をします。
ExciteモバイルのMNP転入では「自宅でスマホ切り替え」という、SIM到着後に利用者自身がWEBで切り替えるシステムになっています。
しかしSIM変更+MNP転入の場合は、MNP手続きの完了時点で新しい変更後SIMへ電話番号が移行された状態で届くので利用者による切り替えは不要でした。
したがってExcite側の切り替えと新しいSIMの受け取りに時差が発生して回線が利用できない時間帯が発生しましたので、影響が大きい人は注意が必要です。
届いたSIMカードを端末に装着し、APN設定をすれば利用開始です。
APN設定とはアクセスポイントの設定のことで、Exciteモバイルからの切り替え完了メールに手順が載っており、指定されたものを選ぶだけなので特に難しいことはありません。
データ通信、電話番号の確認
新しいスマホに新しいSIMを挿しますので、通信系の確認をします。
といっても大層なものではなく、
4G回線(wi-fiではなく)でインターネットに出られるか、SMSでメッセージのやり取りができるか、といった程度です。
アプリの切り替えなど
ここまでくればあともうひと頑張りです。
アプリはインストールすれば済むものは問題ないとして、アプリとデバイスが紐付いているものが面倒ですよね。
LINE、住信SBIネット銀行アプリなどがそれで、面倒ですがやらないわけにはいきませんので公式のヘルプを見ながら指示に従って切り替えを進めます。
LINEの方は「アカウント引き継ぎ設定」を実行すると、サーバー側で新旧のデバイスの有効/無効を切り替えてくれる仕組みです。
住信SBIネット銀行アプリの方は一旦登録を解除してから新しいデバイスで再登録するという仕組みです。
あとGoogleの二要素認証アプリはQRコードで登録情報のエクスポートとインポートができるので引っ越しはラクです。
契約プランの変更
切り替え手続きと作業などがひと通り終わってから、前述した契約プランの変更をしました。
Exciteモバイルでは契約プランの変更は無料で、切り替えは翌月月初からです。
今回のSIM変更はあくまで定額プラン1GB 1枚コースに音声通話付きSIMの機能追加とSIMのサイズ変更なので、月額料金は従来プランに音声通話オプションが加わった1,507円です。
したがってSIM変更後の定額プランよりも、現在Exciteモバイルの主要な料金プランとして設定されている「Flat:定額料金プラン」の3GB/1,210円の方が割安になります。
SIM変更と契約プランの変更は少しわかりにくいですね。
旧SIMの返却とリサイクル
Exciteモバイルは今まで使っていたSIMカードを返却する必要があるとのことでした。
返却に伴う郵便料金は利用者持ちなので、84円切手を貼って普通郵便で返却しました。
ドコモの方は特に指示はありませんでしたが、散歩がてら近所のドコモショップへ行ってバッテリーのリサイクル、SIMの返却、端末の廃棄をしてきました。
端末は過去のものも残っていたのでまとめて処分です。
左から、
P-07Bは最近まで使っていたもの、SO-03Dは一番最初にMVNOで使っていたドコモの白ロムです。
みなさんお疲れさまでした。
メリット・デメリット
2台持ちからMVNO1台にしたことのメリット・デメリットを紹介すると以下のとおりです。
デバイスが1台になった
私は8年間に渡ってガラケーとスマホの2台持ち状態でしたが特に不便を感じていませんでした。
でもスマホ1台になった方が、荷物が減ってスッキリしたかな。
コスト削減
節約の基本は固定費を減らすことなので、毎月の通信費を削減するのはとても効果があります。
私の場合は2台持ちでもともと維持費は安かったのですが、今回の1本化でさらに少し安くなります。
今回の変更による月額費用の遷移をまとめると以下のとおりです。
キャリアスマホの月額料金が7~8,000円と考えるとかなりの節約になっています。
2台持ちの内訳は以下のとおりです。
なおExciteモバイルはMVNOの最安値ではなく、もっと安いプランを扱っている会社があります。
例えばOCNモバイルONEでは通話付きで500MB/月が550円、1GB/月が770円など、コストにこだわる人はまだ節約の余地があるでしょう。
参考までに節約効果を確認しておくと、私は2013年から8年以上MVNOを使っていますので、キャリアのスマホ代を7,000円/月で計算すると、
なかなかの節約効果だったのではないでしょうか。
なおガラケー1台時代もパケホーダイ、カケホーダイ的なサービスは一切使っていなかったので、MVNO以前の13年についても節約できていたと思いますが、データがないので正確なことはわかりません。
試しに3,500円/月の節約で21年6ヶ月を計算してみると、
あくまで妄想ですが通信費の節約効果はバカになりませんね。
最近はドコモのahamoが3,000円/月くらいなので、MVNOで1,210円/月なら1,790円/月の節約です。
大手キャリアが安くなったとはいえ、まだMVNOの方が少しだけおトクですね。
こうした取り組みはとても地味ながら私の金融資産の増殖に一役買っていることは間違いないでしょう。
ガラケーが使えなくなる
私的にはガラケーが使えなくなるのはデメリットです。
今どき二つ折りのガラケーは古臭いかもしれませんが、実は通話に特化した優れたツールだと思います。
デバイスの耐久性が高いのでちょっとくらい落としても故障しません。
またシンプルな道具なのでバッテリーを消費しませんから充電が長持ちします。
ガラケーは電話機なのでソフトウェア的な賞味期限がなく、物理的・機能的な故障以外での買い替えが要りません。
色々なことができるスマホは便利で素晴らしいですが、故障しやすく、価格が高く、バッテリーの持ちが悪く、頻繁に買い替えが必要、と弱点も多い印象です。
3Gが停波しますから時代の流れなので仕方ありませんがねぇ。
Exciteモバイルの回線速度
千葉県の市街地、平日16時30分くらい、Google Sppedtestで下り13Mbpsでした。
そもそもMVNOはキャリアから回線を卸してもらっているので、速度が出ない代わりに料金が安いという性質のサービスです。
私はスマホ回線の速度にこだわりはなく「ネットにつながればOK」程度なのでこの程度出ていれば十分です。
その他の補足事項
MNP転出で気になったdアカウント関連について以下の3点を紹介します。
私は今のところドコモからの転出後にdアカウントを使う予定はありませんが、これらは念の為認識しておいた方がいいかなと。
登録メールアドレスの確認
ドコモから転出するとドコモメールが使えなくなるので確認しておきましょう。
メアドの登録は通常@docomo.ne.jpがプライマリーと思いますが、転出によって削除されるのであらかじめセカンダリーの別のメールアドレスを登録しておく必要があります。
dアカウントの確認
ドコモによるとdアカウントを電話番号で使っている場合、転出後は以下のような変更が加わるとのことです。
私の場合、切り替えが完全に済んでも以前のdアカウントで継続使用できているのでよくわかりませんでした。
d払いの確認
転出後にd払いを使う予定がない場合は不正利用に備えてクレジットカード情報は削除した方がよいかもしれません。
私はもともとd払いは使っていなかったのでクレジットカード情報は未登録でしたが、転出を機に使わなくなる人は注意しておいた方がよいでしょう。
dアカウントは二要素認証が用意されているので設定してあればまず安全と思いますが、ドコモも危うい事件を起こしているので確認しておくべきでしょう。
なおドコモから転出すると二要素認証は一旦解除され、再登録が必要である旨のお知らせが届きます。
このようなdアカウントに対する不正アクセスの可能性についてはドコモも承知していて以下の措置が取られます。
一定期間ご利用のないdアカウント(ドコモの回線をお持ちでないお客さま向け)に対するアカウントロックの実施について | NTTドコモ
いろいろ危なっかしいので、お金が絡むかもしれない場合は自分で気を付けておくべきでしょう。
まとめ
ドコモのガラケーからExciteモバイルへSIM変更でMNP転入したお話を紹介しました。
通信費の見直しでMVNOにする節約は、最近はだいぶ認識され始めて定番手法になりつつあります。
テクノロジー寄りの節約は情報を上手に使いこなす必要がありますが、我慢や労力が強いられないので投資でお金を増やす思想と親和性が高いでしょう。
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