こんにちは。『お金に困らない生活(インデックス投資ブログ)』管理人のそーたろー(@sotarowassyoi)です。
ここはどんなブログなの?
- お金、投資、資産運用、副業が中心のブログです。
この記事を書いたそーたろーはこんな人です。
- 2008年から国内・海外ETF、つみたてNISA、iDeCoなどでインデックス投資をしています。
- 2020年より米国株オプション、サラリーマン大家、副業ブログを実験中です。
この記事は次のような人にオススメです
- これから投資を始める人
- ロボアドに関心がある人
この記事の目的
ロボアドの特徴と選び方を紹介します。
ロボアドはこれから投資を始めたいんだけど何をしたらよいかわからない、といった方におすすめです。
インデックス投資の観点から見たロボアドの上手な選び方や、注意した方がよい点などを紹介します。
ロボアドとは?
ロボアドはロボアドバイザーの略で、コンピュータが投資家に代わって投資判断や投資にかかわることを代行してくれるサービスです。
ディープラーニング、機械型学習、AI(artificial intelligence、人工知能)などが発達し、近年は様々な分野で自動化が進んでいます。
ロボアドも自動化サービスですね。
ロボアドのメリット・デメリット
ロボアドのメリット・デメリットは以下のとおりです。
投資家は時間や労力を掛けない代わりにお金を払ってコンピュータに仕事をやってもらいます。
つまりロボアドの是非は「サービスがコストに見合うか」であると言ってよいでしょう。
インデックス投資との比較については以下の記事もどうぞ。
投資初心者にロボアドをおすすめする理由
私は10年以上インデックス投資を続けていますが、ロボアドは投資初心者におすすめだと考えています。
その理由を説明するために、これから資産運用を始めようと思ったときの選択肢を以下のように分類してみました。
自分で運用する?
自分でインデックス投資する
ロボアドというのはインデックスファンドを使うので中身はインデックス投資です。
インデックス投資というのは日経平均とかダウ平均といった株価指数に連動するように設計されたインデックスファンドという金融商品に投資する方法です。
インデックス投資についてよくわからない方は以下の記事もどうぞ。
私のように自分でインデックス投資ができる人は今のところロボアドを使う必要はありません。
なぜならインデックス投資は難しくないですし手間もほとんど掛からないので、わざわざコストを掛けて外注しなくても自分でできるからです。
でもそういうインデックス投資でも知っておかないといけないことが結構あります。
インデックス投資における商品の選定や保有比率をどのようにするかは自分で調べて決める必要があります。
インデックス投資は簡単でメリットが多い手法ですが全自動ではありません。
自分でバランスファンドを選ぶ
インデックス投資の課題を解決してくれるのがバランスファンドで、バランスファンドは1本でいい感じに仕上がるようにできています。
運用効率の面でバランスファンドにも是非はありますが、自分でインデックス投資を考えるのが面倒な人はバランスファンドが向いています。
ところがバランスファンドもたくさんもあるので、自分にとっての正解を選び出せるか、という課題がやっぱり残ります。
インデックス投資もファンド選びもシンプルなので、ちょっとがんばれば誰でもできます。
でもそのちょっとが難しく感じる、だから初心者は誰かにおまかせしたいというニーズは潜在的にあり続ける、これがロボアドの存在意義のひとつです。
ただし後述しますが、現時点のロボアドは手数料が高いのでその点が受け入れられない場合はバランスファンドは有力な候補になるでしょう。
誰かに任せる?
金融機関の対面営業(ラップ口座)
誰かにおまかせする中でもっともマズイのが金融機関の対面営業で、まったくおすすめしません。
以下のような名言があります。
散髪が必要かどうかを床屋に相談するな
ウォーレン・バフェット
利害関係の当事者に聞けば彼らの都合のよい答えが返ってくるということを知っておきましょう。
金融機関の対面営業は投資家が儲かるように面倒を見てくれる場所ではありません。
金融機関というところは商品販売を通じて自分たちの利益を最優先するところなので彼らに相談するのは論外なのです。
実際に私の母は金融機関に元本保証型だとだまされて外貨建て終身保険というボッタクリ商品を買わされています。
以前、その母と一緒に地銀の営業を受けたことがありますが、そのときも外貨建て終身保険を全力で進められ、それはそれは醜悪の一言に尽きました。
またおまかせサービスであるラップ口座については割高なサービスなので選ぶ理由がありません。
大手証券ではラップ口座に丁寧なコンサルが付くようですが、コンサルティングの内容は結局コンピュータが考えてるのでわざわざ対面で相談する意義も見当たりません。
FP(Financial Planner)
FPは珠玉混合で、相談者に知識がなければFPの品質を判断することはできないでしょう。
FPにもよるでしょうが、FPの収入源のひとつに金融商品のキックバック(仲介)手数料が存在している時点で散髪屋に相談することになる可能性があります。
FPは無資格でも名乗れる職業で、FP資格は資格保有を名乗れる名称独占資格に過ぎないことも知っておきましょう。
もちろん優秀なFPもたくさんいらっしゃると思いますが、バラツキがあるという点で初心者が頼る相手先としては不安が残ります。
【参考】米国バンガードの個人向けサービス
2020年に日本から撤退を決めた米国バンガードは個人向けのアドバイスサービスを世界中で展開しています。
バンガードは米国では個人向けアドバイスサービスを0.30%/年の手数料で提供しています。
Vanguard Personal Advisor Services® | Vanguard
またVanguard Digital Advisorというロボアドサービスは0.15%/年の手数料で提供しています。
Vanguard Digital Advisor® | Vanguard
こういった低コスト・高品質でパッケージ化されたサービスがあればおすすめですが、日本では利用できないので仕方がありません。
ただし日本でもロボアドの利用者が増えれば既存サービスのコストダウンが期待できますし、バンガードのようなサービスが参入する可能性もあるでしょう。
ロボアドに任せよう
自分で運用するのも難しい、でも適切な相談先も見つけられないといった現状では、多少のコストを払ってもロボアドに面倒を見てもらうのは合理的だと考えられます。
自分でインデックス投資をすればいい、バランスファンドを買えばいい、ロボアドは高コストだ、という意見もあるかもしれませんが、こうした意見は自分でやれる人の意見だと思います。
よくわからないからおまかせでやってもらいたい人にとってはロボアドを検討する価値があるでしょう。
少なくともロボアドなら法外なボッタクリにあうことはありません。
ロボアドがやってくれること
ロボアドがやってくれることは大きく以下の3つです。
商品についてはロボアドが何を使うかは公表されていて、国内籍の投資信託かETF、または米国ETFが多いです。
ETF(Exchange Traded Funds)とは証券取引所に上場された投資信託のことです。
配分というのはどういった種類の金融資産をどのような比率で保有するかのことで、ポートフォリオ(組み合わせ)という言葉を使います。
具体的には以下のような資産を保有してポートフォリオを作ります。
これらの配分比率を変えることでどのような運用コースになるかが決まります。
どのロボアドも最初に簡単な質問に答えて安全型、積極型といった運用コースを選びますが、決めようとしてるのはポートフォリオ内の配分比率だということです。
メンテナンスというのは、時間が経って価格変動によってポートフォリオ内のバランスが変わったときに元に戻す作業のことです。
このように運用で必要な作業をロボアドなら全自動でやってもらえます。
ロボアド選びのポイント
ロボアドはインデックス投資の親戚
実際に買うのは投資信託、ETFなのでロボアドはインデックス投資であるとも言えます。
ただしロボアドの場合は相場状況に応じてポートフォリオを動的に変化させてリスク回避する機能が付いていることも多いです。
こうした対応は通常の人手によるインデックス投資ではあまりやらないですね。
ロボアドの種類
以下のような種類があります。
前者の投資一任型は全部おまかせ、後者のアドバイス型はアドバイスして投資家が判断した後にロボが代行するタイプです。
投資一任型の方がサービスが手厚いので手数料が余計に掛かります。
ロボアドの優劣の判断は難しい
ロボアドがどういった判断をするのかのアルゴリズムなどは公開されていませんので、性能自体を比較することができません。
比べるとすれば運用パフォーマンスかと思いますが、どの期間を比べるかで結果が変わるのでこちらも一概に優劣はつけ難いと思います。
したがってロボアドを見るべきポイントとしては以下がおすすめです。
これらの点を見てサービス品質や自分に合うか合わないかを判断するのが現実的です。
運用会社はネット・スマホ証券系が無難ですが、最近は独立系のユニークなサービスも出てきているので検討してもよいでしょう。
手数料は現時点では1%/年が中心で、今後は下げ余地があるように思われます。
投資する金融商品は投資信託かETFかを見ますが、わからなければこだわらなくてよいでしょう。
【重要】コスト(手数料)と運用コースの考え方
ロボアドのコストとリターンは以下のとおりです。
ロボアドでは期待リターンの3〜4%/年から毎年コストで1%を取られることになります。
たかだか1%ですがリターンが不確実であることを考えると、毎年固定費として1%取られることの影響はかなり大きいと言えます。
また多くのロボアドでは運用開始時に運用コースを5種類くらいから選びます。
運用コースを選ぶ際にあまり保守的なコースを選ぶと、リターンが低すぎてロボアドの利用料1%/年で食いつぶしてしまうことに注意しましょう。
ロボアドのコストと運用コースについては以下の記事でまとめました。
サービスを提供する会社の選び方
無難なのはネット・スマホ証券系です。
先程ロボアドの手数料が超高額と言いましたが、今後サービスが普及すれば値下がりの余地は大いにあると考えられます。
そうしたときにもっとも恩恵を受けやすいのが、低コストが売りのネット・スマホ証券のサービスを使っている投資家です。
独立系の場合はロボアドサービスの独自性に注目するとよいでしょう。
ユニークさやサービスの優位性が自分に合うと思えば独立系もおすすめです。
おすすめロボアド6社
おすすめロボアド・サービスとして以下の6社を紹介します。
SUSTEN(sustenキャピタル・マネジメント)
SUSTENの特徴
SUSTENは2019年創業の独立系ロボアドサービス会社です。
SUSTENはヘッジファンド的なユニークな運用スタイルを持ち、以下のような特徴があります。
SUSTENが採用している景気独立型のファンドとは、ARP(オルタナティブ・リスク・プレミアム)という非伝統的資産に分類される資産クラスで、従来の伝統的資産(株式、債券)と組み合わせることでポートフォリオのリスクを低減させる効果が期待できます。
また一般的なロボアドの費用は固定報酬型が多いですが、SUSTENでは顧客資産が過去最高評価額を更新したときだけ費用が発生する完全成果報酬型が採用されています。
そしてこの独自の費用システムは長期的にはインデックス投資に匹敵するほど投資効率が高いとしています。
SUSTENの基本情報
運営会社 | 株式会社sustenキャピタル・マネジメント |
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サービス名 | SUSTEN(サステン) |
最低投資金額 | 10万円 |
利用手数料 | 月次評価で顧客資産が過去最高評価額を更新したときだけ利益に対して 1.1/6~1.1/9(税別 1/6〜1/9) |
ファンドのコスト | 0.02%/年程度 |
つみたて投資 | あり/1万円〜 |
運用商品 | 自社運用ファンド |
SUSTENの関連情報
WealthNavi(SBI証券)
WealthNaviの特徴
SBI証券はWealthNavi株式会社と提携してロボアドサービスを提供しています。
WealthNaviはSBI証券以外にも10社以上と提携している国内ロボアドサービスの大手です。
WealthNaviでは海外ETFを使った長期つみたて投資により全自動の資産運用を提供します。
SBI証券のWealthNaviはこれから投資を始める方のきっかけ作りに向いています。
WealthNaviの基本情報
運営会社 | ウェルスナビ株式会社 |
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サービス名 | WealthNavi(ウェルスナビ) |
最低投資金額 | 10万円 |
利用手数料 | 預かり資産に対し1%/年(税別、3,000万円を超える部分は0.5%/年) |
ファンドのコスト | 0.09%~0.13%/年程度 |
つみたて投資 | あり/1万円〜 |
運用商品 | 米国ETF |
SBI証券の関連情報
楽ラップ(楽天証券)
楽ラップの特徴
楽ラップでは国内の投資信託を投資対象としている点が特徴です。
海外ETFではなく国内の投資信託を使うことで為替変動リスクの低減が期待できます。
また「下落ショック軽減機能(TVT機能)」が選択でき、株式市場が大きく値下がりそうなときに一時的に株式の比率を引き下げて資産の損失を緩和してくれます。
楽天証券はいろいろなメリットもあるので楽天のサービスをよく使う人に楽ラップはおすすめです。
楽ラップの基本情報
運営会社 | 楽天証券株式会社 |
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サービス名 | 楽ラップ |
最低投資金額 | 1万円 |
利用手数料 | 預かり資産に対し0.715%/年(税込み) |
ファンドのコスト | 0.248%/年(最大年率) |
つみたて投資 | あり/1万円〜 |
運用商品 | 国内投資信託 |
楽天証券の関連情報
ON COMPASS(マネックス証券)
ON COMPASSの特徴
マネックス証券のON COMPASSは少額投資に向いています。
ON COMPASSは今回紹介する投資一任型ロボアド4社でもっとも手軽に始められる金額設定で、最低投資額1,000円、つみたても1,000円となっています。
マネックス証券は米国株や暗号資産に関心がある人にもおすすめです。
ON COMPASSの基本情報
運営会社 | マネックス・アセットマネジメント株式会社 |
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サービス名 | ON COMPASS |
最低投資金額 | 1,000円 |
利用手数料 | 預かり資産に対し0.925%(税別、ファンドのコスト込み) |
ファンドのコスト
|
0.10%程度/年 |
つみたて投資 | あり/1,000円〜 |
運用商品 | 国内外ETF |
マネックス証券の関連情報
ROBO PRO(FOLIO)
ROBO PROの特徴
FOLIOでは「おまかせ投資」と「ROBO PRO」の2つのロボアドがありますが、今回は後者ROBO PROの紹介です。
ROBO PROはAIを駆使して常に相場の先読みを行い、動的なポートフォリオでパフォーマンスの向上を目論むロボアドです。
一般的な長期つみたてによる資産運用とは一線を画すアクティブタイプのロボアドです。
積極的に相場予測を取り入れたアクティブ運用に関心がある人にROBO PROはおすすめです。
ROBO PROの基本情報
運営会社 | 株式会社FOLIO |
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サービス名 | ROBO PRO |
最低投資金額 | 10万円 |
利用手数料 | 預かり資産に対し1%/年(税別、3,000万円を超える部分は0.5%/年) |
ファンドのコスト
|
ETFの信託報酬 |
つみたて投資 | なし |
運用商品 | 米国ETF |
FOLIOの関連情報
投信工房(松井証券)
投信工房の特徴
今回紹介する6社のロボアドのうち、松井証券の投信工房だけがアドバイス型と呼ばれるロボアドです。
アドバイス型の特徴として、運用(リバランス)の判断は投資家自身でやる必要があります。
判断に対してOKを出せば以降はロボが代行してくれますが、全自動でない点が投資一任型と異なる点です。
その分コストが安く、投信工房の費用は投資信託の年率コスト0.34%だけです。
全自動ではないけどコストを抑えて投資効率を重視する人におすすめです。
投信工房の基本情報
運営会社 | 松井証券株式会社 |
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サービス名 | 投信工房 |
最低投資金額 | 100円 |
利用手数料 | なし |
ファンドのコスト
|
0.34%/年(税別) |
つみたて投資 | あり/100円〜 |
運用商品 | 国内投資信託 |
まとめ
今回は投資初心者におすすめのロボアド6社を紹介しました。
投資を始めたいんだけど難しくてよくわからない、という方はロボアドを検討してみてはいかがでしょうか。
★投資デビューはスマホ証券がおすすめ!
★自動運用を始めるなら次世代ロボアドのSUSTENがおすすめ!
★知ってた?インデックス投資×株式オプションで時代を先取り!
★これからインデックス投資を始める方は参考にどうぞ!
★ネット回線は工事不要で即日使えるWiMAXがおすすめ!