こんにちは。『お金に困らない生活(インデックス投資ブログ)』管理人のそーたろー(@sotarowassyoi)です。
ここはどんなブログなの?
- お金、投資、資産運用、副業が中心のブログです。
この記事を書いたそーたろーはこんな人です。
- ITサービス職で20年以上のキャリアがあります。
- 2008年から資産運用を始め、ネット証券・ネット銀行の安全な使い方に長けています。
この記事は次のような人にオススメです
- 防災のためのポータブル電源に関心がある人
この記事の目的
Jackeryポータブル電源708と太陽光パネルを購入したので紹介します。
購入目的は真夏の停電対策という防災です。
昨今は夏の暑さが増しており、真夏に激甚災害級の震災などが発生して長期間電気が使えない場合の熱中症対策を想定しました。
Jackeryポータブル電源708とSolarSaga100 ソーラーパネル
私は今回「電源がない状態=災害などの停電」を想定してJackeryポータブル電源708とSolarSaga 100 ソーラーパネルのセットを購入しました。
手前の箱型のやつがバッテリー本体で、奥に立て掛けてある四角い板状のやつがソーラーパネルです。
バッテリーにソーラーパネルをつないで、ソーラーパネルで太陽光を受ければバッテリーに電気が充電できるという至ってシンプルな仕組みです。
横のポーチはAC充電用のケーブルで、バッテリーを家庭用の電源コンセントにつないでも充電が可能です。
太陽光パネルのSolerSaga100を開くとこんな感じです。
ポータブル電源とは?
ポータブル(portable)とは持ち運びができることをいい、ポータブル電源とは要するに小型のバッテリー装置です。
バッテリー装置なので充電することで繰り返し使える蓄電池です。
バッテリーに電気を貯めておき、電源がない状態でも電化製品を使えるようにすることが目的の装置です。
防災の必需品
防災におけるポータブル電源の重要性についてはJackery公式の以下のコラムを見るのが手っ取り早く、必要なことがすべて書いてあります。
猛暑時の停電では熱中症に注意!夏の停電時の対策と防災グッズ8選 | Jackery
要は、災害などで夏場に長期間電気が止まったら暑さで生死にかかわるよ、ってことです。
私は昨年2020年の夏、老朽化したエアコンが故障して、真夏に交換が発生しました。
エアコンが使えるようになるまで約1ヶ月、放浪生活に切り替えて外泊してしのぎました。
こうした個人的な事情や台風などの局地的な災害であればまだ回避のしようがあります。
しかし地震大国の日本で真夏に激甚災害級の大地震が起きて1ヶ月電気が止まったら、、、どこかへ逃げられるでしょうか。
3.11のとき、関東地方は東北沖の震源地から相当離れていましたが、それでも震度5強で首都圏の混乱はかなりのものでした。
交通は遮断され、燃料供給も止まり、都市機能が麻痺する、といったことが起きる可能性は残念ながらゼロではありません。
もし都市の発電機能、送電網がダメージを受けて復旧の目処がまったく立たないような状況に陥ったとしても夏の猛暑からは逃げられません。
超富裕層クラスであれば多拠点生活もありえますが、多くの普通の人は自分の生活圏で立て直しを図ることになるはずです。
生命維持のための暑さ対策と言ったら少々大げさかもしれませんが、Jackeryがあればこうした状況ををサバイブすることができます。
猛暑の停電時にJackeryでできること
Jackeryはポータブル電源ですから、暑さ対策といっても家庭用のエアコンのような電気を大量に使用する機器は使えません。
しかし扇風機、サーキュレーター程度であれば十分に利用できます。
真夏に扇風機だけでは無意味だと思われるかもしれませんが、電力供給が完全停止した状態では扇風機で風が起こせるだけでも熱中症リスクを大幅に下げられることでしょう。
濡らすと気化熱で熱を逃してくれる冷感タオルを備蓄しておいた水で濡らして肌に当て、ポータブル電源により扇風機で風を起こして当たれれば涼を取ることができます。
日中の外気温30度超え・湿度80%でどこにも逃げ場がない状態が何日も、数週間も続くことを想定すれば、こうした備えがあると心強いのではないでしょうか。
家屋の損壊やエアコンが破損するような大災害であれば、ポータブル電源とソーラー発電セット、扇風機も壊れてしまうかもしれません。
しかし日本のような自然災害が多い国ではこうした非常用電源の活躍が期待できる状況は十分に想定できます。
そーたろー的なポイント
大容量
Jekeryは2021年時点で以下の5種類の容量のポータブル電源をリリースしています。
単位のWhは1時間で使える最大W(ワット、消費電力のこと)数のことなので、数字が大きいほどバッテリー容量が大きいということです。
今回私は真ん中の708Whタイプを購入しました。
この容量で何がどのくらい使えるのかはこの後で紹介します。
ソーラー発電
ソーラー発電装置なので燃料不要、維持費も掛かりません。
もちろん家庭用コンセントからも充電できますが、単なる蓄電池では停電時に充電ができません。
Jackeryはソーラーパネルからも充電でき、かつ電化製品などを利用するために必要な電力量を取り出せる能力があります。
ソーラーで充電できても発電量が小さくては意味がありませんが、Jackeryのソーラーパネルは最大100Wの充電が可能とされています。
今回私が買った708Whならフル充電まで11時間だそうです。
高い携帯性
例えば自宅が持ち家の場合、ソーラー発電設備+蓄電池システムを導入している人もいるかもしれません。
しかしソーラー発電設備の場合は災害時にシステムが損傷して機能しないかもしれませんし、そもそも移動ができません。
その点ポータブル電源は大きさもコンパクトなので防災グッズのひとつとして持ち運びも可能です。
最小の設備で緊急時に備えることができます。
低価格
自宅屋根の太陽光発電設備などに比べて、ポータブル電源は数万円程度という低コストで導入できます。
価格はバッテリー容量次第ですが、最小構成の240Whタイプで3万円程度、大容量の1000Whタイプでも15万円程度です。
安い買い物ではないかもしれませんが、価値を考えれば費用対効果に優れた製品です。
超寿命・低劣化
安くて便利でも耐久性が備わっていなくて頻繁な買い替えが必要では困ってしまいます。
その点Jackeryは、
平時は3ヶ月に1回、災害時は集中的に50〜100回としても500回のサイクルは必要十分です。
10年単位での買い替えであれば防災品としては申し分ありませんね。
簡単に冗長構成できる
今回私は708Whの中型タイプを選びました。
大は小を兼ねるので容量が大きいほど電気がたくさん使える反面、価格も上がります。
私は今回初めてポータブル電源を買ったので、とりあえずお試し的に中型を選んだことも理由ですが、もうひとつ冗長構成も意識しての選択でした。
つまり導入目的が防災なので、いざというときに確実に機能してくれないと困るわけです。
今は1台のポータブル電源だけですが、これがいざというときにトラブルで使えなかったら意味がないので、フォールトトレラント(耐障害)的に考えて二重化するのもありかなと考えています。
将来的にはもう少し小型タイプもサブで用意して、例えば708Whと400Whの2台冗長にしようかな、とか。
ポータブル電源ならこうした構成も比較的ラクに安価に用意できます。
Jackeryを使ってみた
では予行演習も兼ねて実際に使ってみたいと思います。
ユーザー登録する
Jackeryでは購入後にユーザー登録することで、万が一製品に不具合があった場合などにお知らせを受け取ることができます。
購入動機がキャンプやレクリエーションなどであればそれほど重要ではないかもしれませんが、防災目的の場合はいざというときの動作に影響してきますので、ここは面倒がらずに登録しておきましょう。
名前、メアド、注文番号だけでOKです。
予行演習してみた
大きさもそれなりで物々しい印象を受けるかもしれませんが、ただのバッテリーと充電器なので至ってシンプル、誰でも使えます。
まずはACで充電
到着時のバッテリー残量は47%でしたので、AC(交流、つまり自宅のコンセント)からの充電で100%にしてみました。
充電後がこちら。
取扱説明書には使い始めに十分な充電をするよう書かれており、また公式サイトのFAQによると100%まで充電できない場合は製品不備の可能性があるとのことなので最初に確認しました。
Jackeryで扇風機とサーキュレーターを使う
バッテリーの充電ができたら次は給電の確認です。
JackreyのAC出力は60Hz固定なので、使いたい機器が60Hzに対応しているか確認する必要があります。
といっても日本の家電製品は50Hzと60Hz両方で使えるので問題ないはずです。
私が保有している扇風機とサーキュレーターで動作確認したところ問題なく使えました。
扇風機とJackery708
お次はサーキュレーターです。
サーキュレーターとJackery708
扇風機の方が中以上の消費電力が大きいです。
サーキュレーターの中運転をフル充電で利用できる時間の目安は以下のとおりです。
後述しますが、Jackreyポータブル電源では充電と利用の時間帯を分ける必要性があり、特に災害時においてはフル充電での利用は期待できません。
実際にはこの半分の利用時間が目安となりそうです。
そうなると今回検証した扇風機とサーキュレーターはいずれもAC(交流)モーターなのですが、より省電力で動くDC(直流)モーター機を検討したくなります。
DCモーターの扇風機はACモーターに比べて本体価格がやや高い反面、消費電力は20W程度で動くようなので、非常時にポータブル電源で使うのに適しています。
このあたりは次回の買い替えの課題とします。
ソーラーパネルで充電
続いてソーラーパネルを使っての充電ですが、ソーラーパネルは面積がそれなりにあり、以下のような製品の利用条件もあるため設置場所を考える必要があります。
屋上など日中に常時太陽光が受けられる場所を確保できればよいですが、賃貸だとなかなかそうはいきませんね。
まずは太陽の軌道と自宅の向きを確認しましょう。
私の自宅は玄関が北東、ベランダが南西向きなので正午までは玄関通路、午後はベランダにソーラーパネルを設置することになりそうです。
ソーラーパネルを床に置いて遮蔽物なく太陽光を受けられればよいですが、市街地などではいろいろと制約が出てくると思います。
私は最初、10Wくらいの入力しか出ませんでした。
おかしいと思って調べて上記の利用条件があることを知り、案の定パネルの30%くらいに影が差していました。
パネル全面で日光を受けられる状態にしたところ50W超の入力が出ました。
メーカーの公表値では708Whタイプのフル充電に要する時間は約11時間ですから64W/hの計算です。
50W以上であれば80%近い性能が発揮できているのでOKではないでしょうか。
使い方のシミュレーションは必要
実際の災害時の運用プランも考えておく必要があります。
ポータブル電源をただ充電しておけばいい、ソーラー発電があるから大丈夫、ではイマイチです。
なぜならJackeryのポータブル電源+ソーラー発電ではパススルー充電(充電しながらの利用)は推奨されていないからです。
パススルー充電では出力が落ちることに加え、バッテリー寿命が短くなるとされていますからできるだけ避けたいところです。
もちろん災害時のことなのでパススルー充電をせざるを得ないケースは十分にあり得ます。
しかし原則としてはソーラーで充電する時間帯とバッテリーを使う時間帯はある程度分ける必要があるということですね。
特に今の私のようにポータブル電源+ソーラー発電が1セットしかない場合は災害時の運用プランを用意しておくべきでしょう。
例えば以下のような感じです。
天候や電気の使用量で変わるのであくまで目安ですが、利用量>発電量とならないような計画が必要でしょう。
午前中が曇りで十分な充電が得られなかったのに、午後から暑くなるようなケースもバッテリーが逼迫しそうですね。
こうした点も踏まえると、先に述べたような冗長構成が有効でしょう。
2セットあれば一方を充電している時間はもう一方を利用し、交代制で無理なく運用できそうです。
私が災害用途としては中型〜小型タイプの複数セットの組み合わせを考えているのはこうした点も理由です。
Jackeryは防災におすすめです!
今回初めて防災目的でポータブル電源を購入してみましたがイノベーションの恩恵を感じました。
米国Jackeryは未上場の会社ですが太陽光や電池分野はホットな技術領域です。
今年2021年には欧州でガソリン・ディーゼル車の販売禁止が発表されています。
EUが環境対策包括案、35年にガソリン車販売禁止へ 国境炭素税導入 | Reuter
また同じく今年にIPCC(気候変動に関する政府間パネル)は「地球温暖化が手に負えなくなる状況に危険なほど近づいており、人類に責任があることは疑う余地がない」と初めて強い表現で警告しています。
地球温暖化、危機的状況 責任は「疑いなく人類」=IPCC報告書 | Reuter
ここ数年、世界中で熱波が発生して命を落とす人が大勢出ています。
私たちの住む日本の夏は高温多湿で、特に都市部は夜間も気温が下がらないことが多いので、ポータブル電源の防災需要は今後伸びそうです。
投資に関連する話題としては、こうした領域への投資方法としてCLNやQCLNなどのクリーンエネルギー関連ETFがあります。
最近はSDG(Sustainable Development Goals、(持続可能な開発目標))といった概念も注目を集めており、環境技術は注目度が上がっているように感じます。
Jackeryに関していえば「こんなに便利なものが、こんなに簡単に、この程度の値段で手に入るのか」といった感想を持ちました。
Jackreyは安い買い物ではありませんが、自然の脅威からは逃げられないことを考えると真夏の停電から身を守るための必須アイテムと言えるかもしれませんね。
まとめ
Jackeryポータブル電源708とSolarSaga100 ソーラーパネルを紹介しました。
地球温暖化、高温多湿な日本の夏、真夏の長期停電が脅威となりつつあります。
防災は日頃の心掛けが大切ですね。