こんにちは。『お金に困らない生活(インデックス投資ブログ)』管理人のそーたろー(@sotarowassyoi)です。
ここはどんなブログなの?
- お金、投資、資産運用、副業が中心のブログです。
この記事を書いたそーたろーはこんな人です。
- 40代でセーフティネットとして資格を取り始め、定番資格を中心に10資格ほど保有しています。
この記事は次のような人にオススメです
- 取得してビミョーだった資格のことが知りたい人
この記事の目的
私は資格はできるだけ取得した方がよいと考えています。
資格なんてとっても無駄、無意味といった意見は根強いと思いますが、私は何だかんだ言っていざというときに役立つと考えています。
一定の評価が得られて、なおかつあまり難関資格でないものがよいと思っていて、そういった資格については以下の記事でまとめました。
一方で世の中には「その資格はどうなんでしょうねー」というビミョーなものが山ほどあります。
どんなに簡単な資格試験でも合格しようと思ったら参考書や問題集を買って勉強が必要ですし、受験料も必要です。
資格試験そのものに対する評価もビミョーなだけに、お金や時間の費用対効果は無視できませんね。
私も過去いくつかの資格を取ってきた中で、今回はビミョーな資格について考えてみました。
取得したけど微妙だった資格3つ
まずは私自身が取得して微妙だったかなと思う資格3つです。
すべて商工会議所の検定試験です。
商工会議所が主催する検定試験は企業から定評がありますが、これらは比較的新しい試験ということもあってあまりおすすめという感じでもないです。
ビジネス実務法務検定
- 公的資格
ビジネス実務法務検定試験は、東京商工会議所が主催している検定試験である。ビジネスに不可欠のコンプライアンス・法令遵守能力の基礎となる実践的な法律知識を体系的かつ効率的に身につけることを目的とする。
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資格試験に定評のある商工会議所系試験ですのでコンセプトとか方向性は良くて、素人が民法、債権、所有権とかの法律の世界をかじるのには向いています。
私のいるITの世界では委任契約と準委任契約、請負契約、派遣法といったあたりはマネージメントする役割の人が押さえておくべき領域です。
3級はかなり簡単な試験なので雑学程度と思っておけばよいでしょう。
そーたろーの感想
私は法務という言葉に釣られて取得しましたが、いかんせん一般常識クイズみたいな資格です。
3級試験の合格率は毎回70〜80%で、私は試験勉強で300問くらいの過去問題集の1周目の正答率67%(70%以上が合格)でしたので、試験自体は少し勉強すれば受かるでしょう。
ただ日本語の引っ掛けや法律用語の定義を問う問題とかがたくさんあって、問題と回答の選択肢をよく読む必要があったと記憶しています。
本番でしっかり点数を取ろうと思うと、見直しも含めて大量のテキストを真剣に読むことになるので意外と時間が掛かりました。
法律の世界に限らず、こうして言葉の定義や文脈の意味するところを正しく理解するというのは大切です。
しかし資格試験としての効果は高くないでしょう。
ビジネス会計検定
- 公的資格
ビジネス会計検定試験は大阪商工会議所主催の検定試験。(中略) 財務諸表を理解する力「会計リテラシー」の向上を目的とする。
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2007年に開始された割と新しい試験で、個人的にとてもよい試験だと思いますがあまり人気が出ていませんね。
簿記検定の領域は仕訳、勘定、財務諸表の作成などですが、こちらの会計検定の領域は簿記で作成した財務諸表を使って安全性分析、収益性分析、生産性分析、ファンダメンタルズ分析といった財務分析を勉強します。
また会計検定ではキャッシュフロー計算書についても学びますので、日商簿記3級と合わせると貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書と財務三表の作成から使い方まで一通り押さえられます。
そーたろーの感想
私個人の感想としては、会計の本を読むよりこの試験を受験した方がためになったと感じています。
PER、EPS、ROI、PBRなどのファンダメンタルズ分析が試験範囲に含まれるので、株式投資に興味がある人は趣味の延長で勉強できるでしょう。
私のように簿記3級で事足りる人は一緒に取得しておくと雑学の幅が広がること間違いなしです。
しかし会計系の資格は上等な業務独占資格がたくさんあるなかで、まだ新しくて知名度のないビジネス会計検定は資格としては「ややビミョー、今後に期待」という感じです。
メンタルヘルス・マネジメント検定
- 公的資格
メンタルヘルス・マネジメント検定とは、大阪商工会議所が実施する産業精神保健に関する検定である。心の不調の未然防止と活力ある職場づくりを目指すため、職場内での役割に応じた知識や対処方法の習得の程度を検定する
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2006年に開始された試験で、メンタルヘルス意識の高まりとともに徐々に認識されつつある試験でしょう。
私が取得したメンタルヘルス・マネジメント検定2種はラインケアコースということで、上司として押さえておくべき事柄が勉強できます。
労働基準法、労働安全衛生法、36協定、セクハラ・パワハラ、労災、うつ病で休職、職場復帰、ケア方法などが一通り網羅されています。
一定の社会人経験がある方や仕事でそれなりのポジションの人は取得を検討してもよいかもしれません。
労働衛生に関する知見として自分の身を守ったり、他者へ配慮することなどは身につけておいて損はないでしょう。
そーたろーの感想
3種はセルフケア、2種がラインケアでどちらも対外的な評価を得られる資格ではないでしょう。
昨今の職場環境でのハラスメント問題などは世間の関心が高まっていますので、ある意味自己保身のための自己啓発資格という捉え方が正しい気がします。
メンタルヘルスと労働衛生、上司としての部下や新入社員との接し方、などですね。
資格の価値としては人事部門以外の人は業務に直結しませんから、お暇な人はどうぞ、って感じです。
役に立たなそうな資格3つ
続いていろんなところでおすすめされているけど役に立たなそうだと思う資格3つです。
特に悪気はありませんが、取っても備えにならないだろうな、と率直に思っている資格です。
ファイナンシャル・プランニング技能士
- 国家資格
顧客の資産に応じた貯蓄・投資等のプランの立案・相談(ファイナンシャル・プランニング)の技能を認定する資格であり、名称独占資格である。
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ファイナンシャル・プランニング技能士はビミョーですね。
FP(ファイナンシャル・プランナー)という職業は無資格でも名乗れる上、価値が低いとされる名称独占資格です。
この資格が活きる仕事って主に金融機関限定で、業務内容も個人の資産運用に対するアドバイスという割と限定されたイメージです。
人気のある国家資格ですし、お金のことが勉強できるということで、私個人的には暇つぶしに取ってもいいかなとは思っています。
しかし資格を何も持ってないから何か取って備えたいといった目的であれば、同じお金系カテゴリーの日商簿記の方がおすすめです。
MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)
- 民間資格
Microsoft Office Specialist(マイクロソフト オフィススペシャリスト、略称 MOS)は、マイクロソフトが認定するMicrosoft Officeに関する国際資格である。
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派遣会社の資格特集記事などですすめられているのを見かけますが、資格としてのMicrosoft Officeの需要というのはあまり期待できないでしょう。
Officeは普通に使えて当たり前で、ちょっとしたことはネットで調べれば解決できますから、MOSを取得してWord・Excelが使えることを明示することにあまり意味はありません。
さらに都合が悪いことにベンダー資格(民間資格)なので受験料が高く、取得した資格には有効期限があるためコスパフォーマンスが悪いです。
オフィスワークではPC作業=Officeの使用が前提でしょうから、PCやITの領域が怪しい人は追いついておく必要があるのは明らかです。
しかしもし資格を何かひとつ取るなら、という視点で考えた場合、間違いなくコレジャナイでしょう。
ITパスポート
- 国家資格
対象者像は「職業人が共通に備えておくべき情報技術に関する基礎的な知識をもち、情報技術に携わる業務に就くか、担当業務に対して情報技術を活用していこうとする者」。2007年12月に発表された新試験制度のスキルレベル1(スキルレベルは1〜4が設定されている)に相当
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ITパスポートもIT入門資格としておすすめされていますが、MOSと同じレベル感ですね。
IPAの試験はスキルレベル2以上で世間の評価が高い一方で、この唯一のスキルレベル1であるITパスポートは資格としての魅力に欠けます。
スキルレベル2の試験から難しくなるので、入門者に門戸を開く意味合いの難易度設定なのかもしれませんが、一般的な資格のレベル感だと4級以下のような気がします。
ですので少なくとも一定のITスキルを誇示したい人は、スキルレベル2の情報セキュリティマネジメント試験あたりがよいでしょう。
デジタルスキル・ITスキルはこの先も重宝すると思うので、自分の勉強で取る分にはよいかもしれませんが、アピールとしてはITパスポートは弱いです。
まとめ
今回あげた資格は、ビジネス系の資格でありながらあまり仕事に直結せず、将来の備えになり難い資格です。
しかし以下のような目的であれば役立つかもしれません。
求職というセーフティネットの観点からいくと持っていてもあまり活躍しなそうな資格たちかなぁ、とか思いました。