こんにちは。『お金に困らない生活(インデックス投資ブログ)』管理人のそーたろー(@sotarowassyoi)です。
この記事の目的
現在は仕事はまだまだ会社に出勤してするもので、テレワーク(在宅勤務)はそれほど一般的ではないかもしれません。
しかし今回の新コロナウイルスの感染拡大をきっかけに世界中でテレワークが一気に加速していて、今後は個人が持つテクノロジーの知識やスキルの重要性が高まるかもしれません。
この先「パソコン苦手なんですよね」的な人には厳しい世の中が予想されます。
置いてけぼりにならないためにはどうすればよいのでしょうか?
答え:デジタル・ITスキルを磨きましょう
そのまんまですね。
なお今回取り上げるデジタル・ITスキルとは、ITを生業とする人に求められるプログラミングや技術的な専門知識ではなく、自分の仕事をするためにITを活用する人に求められるITスキルといった意味合いになります。
IT系職種の人にとってITは目的ですが、それ以外の人にとっては手段です。
自分が効率よく仕事を進めるために、手段としてITをより上手に活用するスキルが今後は求められるでしょう。
デジタル・ITスキルはテレワークで役に立つ
テレワークが当たり前の働き方になってくると、デジタル音痴のような人材ではこの先を生き延びるのは苦しくなると思います。
でもそんなにいろんなことを完璧にできる必要はなくて、ざっくり言えば以下に集約されると思います。
会社の中と外とではITセキュリティ層の厚さが変わります。
当然、外の方が薄く弱くなりますから、そこは利用者のITリテラシーが求められる部分です。
テレワークに限らず、知っておくべきITセキュリティ対策については以下にまとめてあります。
またテレワークではその人固有のIT環境で仕事をするため、課題や問題に対する自己解決能力が高い方が望ましいでしょう。
それから最近はDXも盛んです。
DXとはDigital transformationの略で、組織・文化・制度といった企業そのものをデジタル化して合理化しようという取り組みですから同じ方向性と言えます。
以下の記事ではビジネススキル三種の神器としてITスキルの獲得をおすすめしています。
デジタル・ITスキルの獲得はテレワークとも相性がよいでしょう。
新コロナでテレワークが加速
新コロナウイルスはカゼの一種ですから、感染者とできるだけ接触しない、人混みを避けることなどが有効な対策だと考えられます。
ですから電車に乗らず、オフィスに出社しなければ感染の確率は下げられますから、在宅でのテレワークは効果的でしょう。
ただし多くの会社ではテレワークの準備など整っていないでしょうから、手探りで試行錯誤している状態と思われます。
その一方で最近はオフィス系の仕事環境は進化していて、PCを始めとするデバイス価格は下がり、通信インフラも整備され、アプリケーションはクラウドサービスが普及してきています。
これらを組み合わせることでテレワークは容易で現実的になりつつあります。
厚生労働省が実施したLINEの公式アカウントによる調査では、対象者約8,300万人、回答者約2,400万人のうち5.6%がテレワークに移行しているとの回答を発表しています。
5.6%という数字はまだまだ少ないように思えますが、テレワークは労使ともにメリットがあることを考えると、今後環境整備が進んでいけば平時でも普及拡大することが予想されます。
ニュースを見ていてもTeams、Slackを使ったコミュニケーションが急速に普及していますね。
働き方改革とも整合性あり
政府・厚生労働省が主導している働き方改革のなかにはテレワークが含まれています。
テレワークは「多様な働き方の実現」という改革の柱を実現するための手段としてうたわれています。
テレワークで はじめる 働き方改革 – 厚生労働省という立派なドキュメントもあります。
以下の記事では家賃を下げるための例として、郊外への引っ越しやテレワークについて触れていますが、今それが現実に起きているのではないでしょうか。
個人のデバイスや回線を利用するケースが増える
今までは会社に行けば会社が仕事環境を用意してくれていますし、問題や困りごとも会社から面倒を見てもらえるのが当たり前でした。
しかしテレワークで在宅勤務となるとちょっと事情が変わってきます。
テレワークするための仕事道具一式を会社が用意してくれるケースももちろんあるでしょうが、そうでないケースも普通でしょう。
例えばPC+データ通信端末が与えられるケースもあれば、PCのみ会社支給で自宅のネット回線を使うケースもあり得るでしょう。
前者のケースであれば会社のサポートが頼れるかもしれません。
しかし後者の自宅回線の場合、ネットワーク系の課題や問題があれば自分で解決する必要も出てきます。
テレワークは戸惑うことも多い
実際に在宅勤務を始めてみると、やってみて初めて気付く課題が出てきます。
接続が上手く行かない、速度が出ない、不明なエラーが発生する、アプリケーションが起動しない、などなど環境が変わると思わぬ事態が起きるものです。
誰かに解決をお願いできればよいですが、在宅勤務では最終的に頼りになるのは自分だったりします。
ちょっとした課題は調べたり、工夫して改善したりと自分で解決する必要も出て来るでしょう。
すでにBYODは普通
BYODとはBring Your Own Deviceの略で、業務で私物端末を使うことをいい、先の厚労省の資料にも出てきます。
私の感覚ではAndroid、iPhone・iPadのモバイルデバイスがBYODの対象であることが多いのかなという感じです。
会社によってはPCすら自前というケースだってあるかもしれません。
テレワークのためにPCを買う人は少ないかもしれませんが、PCの調達方法についても押さえておいて損はないかと思います。
ちなみにテレワークが増えてシェアが伸びているPCはChromebookです。
インターネットに繋がりさえすれば大抵のことができる世の中になってきているので自然な流れですね。
BYODは特別なことではなくなりつつあり、BYODとテレワークも概念的には近いものがあります。
仕事に必要なものすべてを会社が与えてくれるわけではなくなってきています。
テクノロジーの世界では、個人の所有物を業務で使うことが許される流れになってきていて、利便性や合理性が求められています。
BYODの場合も端末側の課題については自己解決が必要になるケースは十分に想定されますから、IT分野の基本的なことは押さえておきたいところです。
ゼロトラストセキュリティの到来
ゼロトラストセキュリティというのは最新のITセキュリティの概念です。
従来のセキュリティはパスワードさえ合っていればOK、IDを持っていればOKという0か1かの認証でした。
この方式では、パスワードやIDが漏洩すると簡単に成りすましができてしまう欠点があります。
ゼロトラストセキュリティでは常に複合的なセキュリティ要素を毎回ゼロベースで判定し、一定以上の計算結果であればOKといった考え方になります。
つまりパスワードやIDはいくつかの要素のうちのひとつに過ぎず、それを保持しているからといって認証を通すようなことはしません。
その他のすべての要素についても毎回チェックされ、統計やAIによる分析結果がOKと判定されないと資源にアクセスできません。
ゼロトラストセキュリティが導入されると、組織はセキュリティの要件だけを利用者に通達し、利用者はその要件に合う環境を各人で準備する必要が出てくるかもしれないなー、とか私は考えています。
組織はサポート要員や固定資産を抱えなくて良くなるのでバックオフィスの運営コストをガッツリ削れますよね。
まとめ
新コロナウイルスの拡大によるテレワークの加速と、個人のデジタルスキルの大切さについて考えてみました。
テレワーク、DX、働き方改革、BYOD、ゼロトラストセキュリティ、これらのキーワードは今まで会社に行って自分の仕事をしていれば良かった、ITなんか関係ない人たちにも振りかかってくるでしょう。
デジタルスキルは我が身を守るためのセーフティネットとして使えるなー、と思いました。