こんにちは。『お金に困らない生活(インデックス投資ブログ)』管理人のそーたろー(@sotarowassyoi)です。

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この記事を書いたそーたろーはこんな人です。
- 2008年から国内・海外ETF、つみたてNISA、iDeCoなどでインデックス投資をしています。
- 2020年より米国株オプション、サラリーマン大家、副業ブログを実験中です。

この記事は次のような人にオススメです
- サクソバンク証券で外国株や外国株式オプション取引をする人
この記事の目的
サクソバンク証券の外国株式オプション取引口座で配当に係る国内税金が源泉徴収されない問題が解決されたので紹介します。
今後は米国株式の配当は通常どうり以下が源泉徴収されるようになります。
サクソバンク証券の外国株式オプションにかかる税金については以下もどうぞ。

外国株の配当に係る国内分の税金が源泉徴収されない問題が解決
2020年12月23日にサクソバンク証券から簡易書留が届きました。
この書面によると「外国株の配当に係る国内分の税金は源泉徴収するべきだが、現状そうなっていないので対処していく」とのことです。
まとめると以下のような内容です。
本来は証券会社が徴収すべきところを徴収していなかったということのようですね。
サクソバンク証券の外国株式の配当に係る税金の取り扱い
以下は2020年12月23日時点の情報です。
米国株に配当金が付与される場合は、米国の税制に従って米国内でのみ源泉徴収が行われます。
個人のお客様:2019年10月21日以降、原則、米国内で租税条約に基づいた税率で徴収されますので、W8-BENを提出の必要はございません。2019年10月21日以前にW8-BENを既に提出されたお客様は、有効期限内においてW8-BENによる同率の米国内軽減税率が適用となります。有効期限満了後は再提出して更新する必要はありませんが、W8-BENからの移行手続き期間中は一時的に軽減税率が適用されない可能性があります。
米国株の配当金が付与される際の、税率について教えてください。 | サクソバンク証券
実は私は「サクソバンク証券の外国株式取引において、配当金に係る国内税金は源泉徴収されないのか」という点を疑問に思い、2020年9月末の時点でサポートに問い合わせています。
私は楽天証券が特定口座対応する前に買い入れた海外ETFを一般口座で保有しており、こちらは国内分の税金が源泉徴収されています。
また国税庁の情報を見ても配当所得は源泉徴収されることになっています。
配当所得は、配当等の支払の際に次に掲げる株式等の区分に応じて所得税等が源泉徴収されます。
No.1330 配当金を受け取ったとき(配当所得) | 国税庁
そして10月の上旬にはカバード・コールで保有していたHYGの分配金から米国10%分のみの源泉徴収を確認しており、なぜサクソバンク証券が国内分を源泉徴収しないのかについて質問していました。
しかしサポートからは「国内分については確定申告が必要」という回答にとどまっており、理由がわからずモヤモヤしていましたがとりあえず解決したようでひとまず安心しました。
【参考】W-8BENとは?
本題とは直接関係ありませんが、W-8BENについて補足しておきます。
日本とアメリカの税率や課税方法が違うので、アメリカ国外の居住者に対しては日米租税条約に基づいて対処を決めることになっています。
つまりW-8BENとはアメリカに住んでいないので軽率減税を適用してくださいという申請書で、サクソバンク証券では個人口座においてはW-8BENを提出しなくても軽率減税が適用されるということです。
サクソバンク証券、応援していますので今後もがんばってください
利用者としては問題が少なく、安定したサービスが提供されることが望ましいです。
今回のような比較的基本的な問題はできるだけない状態で利用できるに越したことはありません。
サクソバンク証券は7月に外部から攻撃を受けて顧客情報の流出が発生し、金融庁から業務改善命令が出されたこともありました。

しかし私としては、これらの事柄についてサクソバンク証券のサービス品質が悪いとか、グダグダと文句を言うつもりはありません。
サービスのローンチ直後は課題が多いのが当たり前だと思って使っていますから、課題が明るみになったら粛々と対応が進められればOKというスタンスです。
サクソバンク証券は日本ではFX会社の印象がありますが、最近ではCFD、外国株式、外国株式オプションと、様々な投資商品がリリースされており、米国株の配当については国内証券で唯一DRIPが実装されています。
私は国内の主要ネット証券にないサクソバンク証券のこうした取り組みを評価したいです。
手数料の値下げ競争が厳しいネット証券業界で、サクソバンク証券は価値のあるサービスを提供しています。
特に外国株式オプションは国内証券会社で初の取り扱い開始ですから、今後もサービスが継続されることを切に願っています。
まとめ
今回はサクソバンク証券の外国株式オプション取引口座で配当に係る国内税金が源泉徴収されない問題が解決されたことについて紹介しました。
改善後は以下が源泉徴収されるようになります。
サクソバンク証券の外国株式オプション取引はリリース直後のためまだ荒削りな部分があるかもしれませんが、今後は次第に課題が改善されて価値のあるサービスに育って欲しいですね。