こんにちは。『お金に困らない生活(インデックス投資ブログ)』管理人のそーたろー(@sotarowassyoi)です。
ここはどんなブログなの?
- お金、投資、資産運用、副業が中心のブログです。
この記事を書いたそーたろーはこんな人です。
- 2008年から国内・海外ETF、つみたてNISA、iDeCoなどでインデックス投資をしています。
- 2020年より米国株オプション、サラリーマン大家、副業ブログを実験中です。
この記事は次のような人にオススメです
- ロボアドのNISA対応に関心がある方
この記事の目的
WealthNaviの「おまかせNISA」提供開始を紹介します。
「ロボアドに興味があるけど非課税口座が使えないのがイマイチだよな・・・」という方に朗報ですね。
「おまかせNISA」のポイントや注意点を紹介します。
WealthNavi(ウェルスナビ)が「おまかせNISA」提供開始
まとめると以下のとおりです。
プレスリリース
WealthNavi、NISA対応の新機能「おまかせNISA」の提供を開始 | PR TIMES
ハイライト(抜粋)でポイントを紹介します。
ウェルスナビ株式会社は、2021年2月17日より、日本で初めてNISA(少額投資非課税制度)口座で自動でおまかせの資産運用ができる新機能「おまかせNISA」の提供を開始する予定です。
「おまかせNISA」は、NISAの非課税メリットを活用しながら、「長期・積立・分散」の資産運用を「WealthNavi」にすべておまかせできる機能です。
まずは「WealthNavi」での提供を開始し、今後、提携サービスへの展開も検討いたします。
「おまかせNISA」の特設ページ
おまかせNISA WealthNaviがいよいよNISAに対応します。 | WealthNavi
個人的にポイントと感じたQ&Aを紹介します。
つみたてNISAには非対応
おまかせNISAは、つみたてNISAに対応していますか?
いいえ。「おまかせNISA」は一般NISA制度を利用するサービスのため、つみたてNISAには対応していません。ただし、「おまかせNISA」で「積立投資」もご利用いただけます。
NISA制度はNISAとつみたてNISAを年単位で切り替えて使うことができますが、WealthNaviではつみたてNISAに対応していない点に注意しましょう。
WealthNavi口座とおまかせNISA口座
現在WealthNaviで運用していますが、「おまかせNISA」をはじめるとWealthNavi口座はどうなりますか?
WealthNavi口座内の資金は、そのまま運用が継続されます。「おまかせNISA」をお申し込みいただくとNISA口座が開設され、その後のご入金はNISA口座で優先して資産の購入が行われます。
これまで買い付けたWealthNavi口座の資産を「おまかせNISA」へ移管することはできません。
あくまでも「おまかせNISA」は2021年度分からの新規買い付けだけに対応します。
ただし「おまかせNISA」の資産を売却したお金でWealthNavi口座の資産を買い付けることはできます。
おまかせNISAの利用手数料
おまかせNISAの利用には手数料はかかりますか?
おまかせNISAをご利用の方も、手数料は、預かり資産(課税口座とNISA口座の合算)の1%のみとなります。追加で手数料はかかりません。
手数料はWealthNavi口座と同じだそうです。
新NISAに対応予定
新NISAに移行したらどうなりますか?
一般NISA制度は、2024年に新NISAヘ制度移行を予定しており、「おまかせNISA」も新制度に対応する予定です。
新NISAでは122万円の内訳として、102万円のNISA枠と20万円の投信枠に分かれます。
102万円のNISA枠については従来どおりで問題ありませんが、20万円の投信枠についてはWealthNaviがどのような対応をするのか不明です。
以下は新NISAの参考情報です。
2024年から新NISAがスタート。一般NISAとつみたての合体版 | トウシル
またNISA制度は運用期間が5年間で、2021〜2023年分については新NISAへロールオーバーできることが決まっています。
各5年後にロールオーバーで新NISAへ移行するか売却するかの選択肢が選べます。
【感想】WealthNavi利用者に「おまかせNISA」はおすすめ
すでにWealthNaviを利用していて、他所の金融機関でNISA・つみたてNISAを開設していない方に「おまかせNISA」はおすすめです。
WealthNaviを始めとするロボアドは気軽に投資が行えるというメリットがある一方で、まだサービスの歴史が浅いためNISAやiDeCoなどの非課税口座が利用できなかった点がデメリットでした。
今回WealthNaviはおまかせ運用で日本初のNISA対応開始ということでデメリットのひとつが解消されることになります。
「おまかせNISA」の注意点
ロボアドで非課税口座が利用できる「おまかせNISA」はおすすめですが、念の為注意点もあげておきます。
完全なおまかせではなくなる
NISA口座のメリットは利益に対する課税20.315%が免除される点ですが、一方でNISA口座という公的制度による制約を受けるというデメリットがあります。
WealthNaviを始めとするとロボアドによる自動運用は利用者がなにもしなくていい点が最大のメリットですが、この点はNISA口座を利用することで生じるデメリットと相反します。
主なNISA口座の制約は以下があります。
「おまかせNISA」ではこうした時間経過に伴って発生するイベントに付き合う必要があります。
特に投資に関心はあるけど細かなことには関わりたくないからWealthNaviを利用しているという投資家にとって、NISA口座のやや煩雑な運用に関わらなくてはならないのは欠点と言えるでしょう。
ロボアドの手軽さとNISAの煩雑さは真逆の関係なので、ウェルスナビ株式会社が今後どのように利用者に訴求するかもポイントでしょう。
NISA・つみたてNISA口座の開設は毎年1口座/人まで
WealthNaviはあくまでも投資の入り口として利用し、今後はNISA・つみたてNISA、iDeCoの利用も考えているという投資家はネット証券でNISA・つみたてNISA口座を開設することも検討すべきでしょう。
NISA口座は年単位で金融機関を変更することができるので、将来別の金融機関でNISA口座を開設することもできます。
したがって将来のことは後で考えるとして、とりあえず「おまかせNISA」という判断でも大丈夫です。
ただしNISA・つみたてNISA口座の金融機関変更では運用商品の移管はできないので、すでに買い入れた「おまかせNISA」の資産はWealthNaviで継続保有することになります。
長期投資の場合、投資環境の進化・改善に伴って利用する金融機関が増えたり、保有商品が増えるのは当たり前なので、あまり神経質になる必要はないでしょう。
参考まで私の例を紹介すると、金融機関は楽天証券のままですが2018〜2020年はつみたてNISA、2021年は一般NISAという区分変更をしています。
こんな感じで例えば2022年は「おまかせNISA」にして2023年はネット証券でNISAかつみたてNISA、といった年単位での金融機関の変更が検討できます。
NISA制度の変化にWealthNaviが対応しきれない可能性がある
NISA制度が増改築のオンパレードでそこそこ複雑な点は留意した方がよいでしょう。
NISA口座は5年間の期限付き非課税口座で、2024年からは新制度が開始されます。
NISA制度は金融庁がやっていることなのでWealthNaviにまったく責任はありませんが、「おまかせNISA」を利用する場合はNISA制度概要を把握しておきましょう。
一般的なネット証券などと違ってWealthNaviはいわばロボアド専業という縛りがあります。
現時点でWealthNaviは国内投信を取り扱っていないためつみたてNISAに非対応であるように、こうした制度背景とWealthNaviのサービスが噛み合わないことも考えられます。
WealthNaviの「おまかせNISA」がNISA制度の変化に対応しきれない可能性もあるかもしれません。
まとめ
今回はWealthNaviの「おまかせNISA」の提供開始を紹介しました。
WealthNaviでNISAを利用したかった方にはうれしいニュースですね。
一方でまだ新しいサービスなので利用者としては注意を怠らないようにしましょう。