ロボアドの手数料&運用コースの選び方、松竹梅の法則に惑わされるな

インデックス投資
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こんにちは、そーたろー(@sotarowassyoi)です。

 

ロボアドの手数料の考え方と運用コースの選び方を紹介します。松竹梅の法則という認知バイアスの影響によって儲からないコースを選ばないようにするコツがあります。

 

そーたろー
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  • お金、投資、資産運用、副業が中心のブログです。

 

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この記事を書いたそーたろーはこんな人です。

  • 2008年から国内・海外ETF、つみたてNISA、iDeCoなどでインデックス投資をしています。
  • 2020年より米国株オプション、サラリーマン大家、副業ブログを実験中です。

 

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この記事は次のような人にオススメです

  • 投資初心者の方
  • ロボアド投資を検討している方
  • 運用コースの選び方のコツが知りたい方

 

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この記事の目的

ロボアドの手数料と運用コースの選び方を紹介します。

ロボアドの手数料は比較的高いので、運用コースをなんとなくで選んでしまうと冴えない投資成果が待っているかもしれません。

松竹梅の法則という認知バイアスにだまされないコツを紹介します。

 

ロボアドのコスト(手数料)

ロボアドはおまかせ投資で楽チンですが、コストが割高だと言われます。

ロボアドで必要なコストはおおむね以下のとおりです。

  • 総コスト:1%/年前後
    • 利用手数料:1%/年程度
    • ファンドのコスト:0.1〜0.3%/年程度

ロボアドのコストの高さを説明するために以下のようなポートフォリオについて考えます。

  • 保有資産の構成割合
    • 株式:60%
    • 債券:40%
  • 期待リターンとリスク
    • 期待リターン:3%
    • リスク:11%

保有資産の構成割合についてはいくつかある運用コースの真ん中あたりがこんな感じでしょう。

期待リターンとは1年間で期待できる投資成果です。

リスクとは確率的に求められるポートフォリオの最大振れ幅です。

投資家の儲けは期待リターンからロボアドのコストを控除した残り部分です。

したがって現時点の日本のロボアドサービスの標準的な手数料が1%とすると、上記のポートフォリオの投資家の儲けは以下のとおりです。

期待リターン3%ーロボアド手数料1%=2%

3%も2%も大差ないんじゃないか、と思ったら大間違いです。

このケースでは儲けの33%をロボアドに持っていかれる計算です。

これをイメージするために、例えば毎月3万円のつみたてで20年間運用したときの差は以下のとおりです。

期待リターン元本投資成果利益
2%¥7,200,000¥8,843,905¥1,643,905
3%¥7,200,000¥9,849,060¥2,649,060
差額¥1,005,155

たかだか1%ですがロボアドを使っていなければ100万円余計に儲かる計算です。

265万円の儲けから100万円が手数料で消えるのでかなり大きな影響があります。

現時点のロボアドの1%という年率コストはインデックス投資の観点から見ると超高額です。

なぜそんな手数料の高いロボアドがおすすめなのかというと、対面営業などの有人サービスで信頼できるものがないからなのです。

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素人が金融機関の営業に捕まったら最後、いいようにしゃぶり尽くされて1%どころでは済みません。

一方でロボアドで投資する投資信託、ETFは低コストなインデックスファンドなので、投資商品としてはベストと言ってよいでしょう。

こうしたことを考えれば適切な相談相手がいない投資初心者にとっては手数料を払ってもロボアドは悪くありません。

ロボアドを検討する投資家は期待リターンとコストについて認識しましょう。

 

運用コースの選び方

ロボアドはコストが高いので、それに見合った運用コースを選ぶことが大切です。

多くのロボアドでは運用開始時にどのような運用コースにするかを5種類くらいから選ぶようになっています。

先のコストの考え方のところで期待リターンとリスクいう言葉が出てきましたが、運用コースによってポートフォリオの期待リターンとリスクが変わります。

以下の点だけ覚えましょう。

  • 株式の割合が高い → リスクが高くて期待リターンも大きい
  • 株式の割合が低い → リスクが低くて期待リターンも小さい

そして以下の点に注意しましょう。

ロボアドは手数料が高額なので、期待リターンとリスクが低い安全性の高い運用コースでは運用する意義が薄れる

以下はあくまで参考情報ですが、楽天証券の楽ラップの運用コースのデータからポートフォリオの期待リターンとリスクを推測したものです。

運用コース
組入資産
ア.期待
リターン
イ.期待リターン
(アー手数料1%)
ウ.リスク
エ.シャープ
レシオ
(イ/ウ)
株式債券その他
保守型22%65%13%1.91%0.91%9.71%0.09
やや保守型37%50%13%2.48%1.48%11.08%0.13
やや積極型52%36%12%3.05%2.05%12.72%0.16
積極型66%22%12%3.60%2.60%14.37%0.18
かなり積極型78%10%12%4.03%3.03%15.72%0.19

ウダウダ数字が書いてあってわかりにくいかもしれませんが、要するにロボアドではリスクを取って期待リターンの高い運用をしないと利益が残らないよ、ということを言っています。

ロボアドの手数料は固定なので期待リターンが下がるに連れコスト負担率が重くなります。

各コースのアとイを比較すると、もっとも安全性が高い「保守型」では儲けの半分以上が手数料で消えてなくなることがわかります。

そしてイ.期待リターンとウ.リスクを使って運用効率を見るのがエ.シャープレシオです。

上記の例ではリスクを小さくするほどシャープレシオが小さい、つまり運用効率が悪くなることがわかります。

これはロボアドの手数料が固定費としてすべてのコースに均一に1%課せられるためで、期待リターンが小さいほど固定費の影響が大きくなることが理由です。

したがって定量的に評価できるシャープレシオから選ぶべきはコースは「かなり積極型」になります。

このことはどのロボアドにも共通して言えることなので、運用効率の面ではできるだけ期待リターンの高いコースを選ぶべきと言えます。

ロボアドで運用コースを選ぶときは期待リターンとコストのバランスに注意しましょう。

 

松竹梅の法則とは?

もうひとつ別の視点からロボアドの運用コース選びに役立つのが「松竹梅の法則」という認知バイアスです。

松竹梅の法則は極端の回避性とかゴルディロックス効果と呼ばれたりもします。

松竹梅の法則とは以下のようなものです。

人は選択肢があると真ん中を選びたくなる

ザックリいうと、一番上は過剰だし、一番下では足りないかも、だったら真ん中が無難だろうと考えやすいということです。

例えばお弁当のラインナップが以下のとおりだとします。

  1. 750円
  2. 600円
  3. 450円

お客目線としては「Aはちょと高いな、でもCはさみしいかも」と考えて真ん中のBを選ぶ傾向があります。

そして売る側の目線としては、お客のこうした心理を利用して主力商品をBに設定します。

つまり商品AとCはBを売るためのおとりというわけですね。

ロボアドの運用コース選びで無意識にこれが働くと、運用効率の悪い期待リターンの低いコースを選びがちです。

シャープレシオから楽ラップの例で選ぶべきコースは「かなり積極型」でしたが、ネーミングからリスクが高い=危険と感じるかもしれません。

そこで参考まで私のやっているインデックス投資と比較すると以下のとおりです。

  • かなり積極型
    • 期待リターン:4.03%
    • リスク:15.72%
  • そーたろーのインデックス投資
    • 期待リターン:5〜6%
    • リスク:20%

私はもっと高いリスクを取っています。

ロボアドとインデックス投資を比較するのは適切ではないかもしれませんが、言いたいことは「かなり積極型」だから超ヤバいというわけではないということです。

ロボアドの場合はお弁当の例と違って、利用者がどのコースを選んでもサービス提供側の儲けに変わりはありません。

しかしロボアドの手数料は固定費なので、できるだけ値動きをマイルドにして長く使ってもらった方がサービス提供側としてはオイシイわけです。

したがって利用者としては認知バイアスの影響でなんとなく無難な運用コースを選ぶとコストばっかり掛かって大して儲からないというカラクリに注意しましょう。

 

投資金額の考え方

松竹梅の法則を理解したうえでロボアドで投資するときの資金拠出の考え方について紹介します。

例えば以下のふたつの投資プランを立てたとします。

  • 保有金融資産:500万円
    • 投資プランA
      • 投資金額:300万円
      • 運用コース:やや積極型
    • 投資プランB
      • 投資金額:200万円
      • 運用コース:かなり積極型

シャープレシオによって選ぶべきは「かなり積極型」と結論付けていますが、ここではあくまで説明のために「やや積極型」と比較します。

前者は運用コースは真ん中レベルの「やや積極型」に300万円を投資、後者は一番リスクのある「かなり積極型」に200万円を投資します。

これをまとめたのが以下の表です。

プラン
運用コース
投資金額
保有金融資産500万円に占める割合
実コスト
株式債券その他
投資プランAやや積極型300万円31%22%47%3万円/年
投資プランBかなり積極型200万円31%4%65%2万円/年

割合は先の楽ラップの運用コースの値を参考に以下のように考えます。

  • 「やや積極型」の株式の保有割合:52%×300万円÷500万円=31.2%
  • 「かなり積極型」の株式の保有割合:78%×200万円÷500万円=31.2%

運用コースと投資金額を変えても、保有金融資産500万円に占める株式の割合で見るとどちらも同じですが実コスト3万円と2万円で1万円の差がでます。

ロボアドの手数料は預かり資産に対して掛かるので、投資金額が300万円から200万円になれば手数料が33%下がるのは当然です。

運用コースの考え方で紹介したように、ポートフォリオのリスクと期待リターンは株式の大小で決まるので、この例では債券の組入に余計な手数料を払っているという見方もできます。

またコストの差が1万円/年でリスク/リターンも大体同じならどっちでもいいと考えるかもしれませんが、現金比率であるその他が47%と65%で大きく違います。

したがってこの例では以下のような判断が可能でしょう。

  1. 債券はリスク分散の観点から大切だから保有すべきだ → 投資プランAを選択
  2. 債券は組み入れずに現金を保有すればコストが削れる→ 投資プランBを選択

債券の組み入れは好みが分かれるのでどちらがよいとは一概に言えないところが悩ましいとは思います。

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しかしロボアドの場合は手数料が高いので、投資プランAで期待リターンの低い債券に手数料を払うのは効率が悪いと言えるでしょう。

このことはシャープレシオから運用コースは「かなり積極型」を選ぶべき、という判断と一致します。

したがってロボアドで投資家が取るべき作戦としては期待リターンが最も高いコースを選択し、リスクの大きさは投資金額で調整するのがもっとも合理的です。

このようにロボアドの運用コース選びはコースの名前にとらわれずに、自分の保有金融資産の量、投資金額、運用コースの組み合わせで考えて、実際に保有するリスク資産の絶対量で考えるとよいでしょう。

 

【参考】低コストならインデックス投資もおすすめ

ここまでロボアドの手数料と運用コースについて説明してきました。

単純に「おまかせで運用したいからロボアド」という方にとってはここまでの説明はやや過剰だったかもしれません。

一方で「ロボアドで投資したいけど手数料が気になるな」という方はそれなりに関心が持てたのではないでしょうか。

今後はロボアドが普及するに連れてコストが下がっていくことも期待されますが、現時点で日本のロボアドの手数料は1%/年と高額です。

パフォーマンスに与えるコストの影響は大きいので、こうした点が不満なのであれば自分でインデックス投資するかバランスファンドを検討することもおすすめです。

インデックス投資のコストはファンドのコストだけなので0.1〜0.3%/年程度と、ロボアドと比較して圧倒的に利益が残りやすいです。

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今回紹介したような考察はインデックス投資の考え方そのものなので、自分でいろいろ検討して楽しみたい人はインデックス投資が向いているでしょう。

まずは投資の入り口としてロボアドで始めて、慣れてきたらインデックス投資へステップアップといった二段階でもいいですね。

ロボアドとインデックス投資の比較については以下の記事もどうぞ。

ロボアドとインデックス投資のメリット・デメリット比較【一目瞭然】
ロボアドとインデックス投資のメリット・デメリットを表にまとめて比較したので紹介します。 投資初心者 ロボアドとインデックス投資の違いが知りたい方 この記事の目的 ...

 

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まとめ

今回はロボアドの手数料と運用コースの選び方を紹介しました。

  • ロボアドの手数料1%/年は高額
  • 期待リターンの低い運用コースを選ぶと利益が残りにくい
  • 運用効率が高いのはもっとも期待リターンの高いコース
  • 松竹梅の法則でなんとなく無難な運用コースを選ぶべきでない
  • 保有金融資産の量、投資金額、運用コースの組み合わせで考える

ロボアドは手数料控除後のリターンに注目しましょう。

 

 

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