こんにちは。『お金に困らない生活(インデックス投資ブログ)』管理人のそーたろー(@sotarowassyoi)です。

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この記事を書いたそーたろーはこんな人です。
- 2008年から国内・海外ETF、つみたてNISA、iDeCoなどでインデックス投資をしています。
- 2020年より米国株オプション、サラリーマン大家、副業ブログを実験中です。

この記事は次のような人にオススメです
- ファイザーが発表したスピンオフに関心がある人
- Viatris(ヴィアトリス)株に関心がある人
この記事の目的
2020年11月16日に米国Phizerがスピンオフ(分社)を発表しました。
新会社ヴィアトリス(VTRS:NASDAQ)は2020年11月17日より取引が開始されます。
私はたまたまPFE(ファイザー)株でカバード・コールしていたら新会社ヴィアトリス株の割り当てを受けたので紹介します。
ファイザーが発表したスピンオフとヴィアトリス(Viatris)社
ファイザーからスピンオフ(分社)されるのはアップジョン事業といわれる後発品ビジネス部門です。
後発品ビジネスとは特許切れ医薬品事業(ジェネリック)のことです。
新会社ヴィアトリスは後発医薬品メーカーのマイラン(MYL:NASDAQ) との統合になります。
分社の計画自体は以前から発表されていたようで、2020年半ばの計画が新型コロナの影響で下期にずれ込んだようです。
ファイザー アップジョン事業部門を米・マイランと統合 後発最大手誕生へ | ミクスOnline
16日時点でPFE株の保有者は、1株あたり0.124079のVTRS株が割り当てられます。
このあたりの経緯はプレスリリースをどうぞ。
ファイザー、アップジョン事業をマイランと統合する手続きを完了 | ファイザー
PFIZER COMPLETES TRANSACTION TO COMBINE ITS UPJOHN BUSINESS WITH MYLAN | Phizer
Viatrisの読み方はヴィアトリス
ヴィアトリスの日本語サイトもあります。
この公式サイトからViatrisの読み方はヴィアトリスであることが確認できました。
VTRS(ヴィアトリス)が割り当てされた
ニュースを見た17日朝のNY市場クローズ直後では割り当てはされていませんでしたが、夕方19時頃見たら割当されていました。
私はPFEを100株保有しているので12株の割り当てですね。
赤枠が株式、赤枠の下が株式オプションです。
Phizerのコールを1枚売っていて、カバード・コールなのでヘッジとしてファイザー100株を保有していたところ、今回Viatris12株の割り当てを受けることになりました。
カバード・コールについては以下もどうぞ。

Viatrisの株価は?
割り当て時の株価は15.82USDとなっていました。
金額的にはこんな感じのようです。
この株価は16日NYクローズ時のマイラン(MYL)の株価と大体一緒ですね。
保有中のPFE(ファイザー)とVTRS(ヴィアトリス)をこの後どうする?
PFEは10月27日が決算、11月5日が配当権利落ち日とイベント続きだったので少し寝かせていました。
そしてイベント通過後の9日(月)からカバード・コールを再開して、20日(金)期限の2週間のコールを売っていました。
しかしその直後に感染を防ぐ有効率が90%の発表とか、CEOが保有株売り抜けとかドタバタしていましたよね。
ファイザーCEOらも保有株売却、ワクチン期待で製薬株が急伸 | Bloomberg
私としてはすでに3Qの配当が確定しているのでPFEは一旦手放したいと考えていましたが、今回の分社も加わったこの状況では見通しが不明です。
普通に考えて分社の分だけ企業価値が下がるのであれば、今の株価のままコール売りで近々PFEを処分できるとは考えにくいです。
このあたりの分社の影響はなんともいえないようなので少し様子をみたいと思います。
分社によってPFEの株価が下がれば塩漬けで構わないと考えています。
割り当てられたVTRSについてもとりあえず様子見で保有しておこうと思います。
今回のコーポレートアクションについて
今回のような対象株式の変更について、サクソバンク証券公式に以下のような情報があります。
- 株式分割・株式併合の取り扱い
- 株式会社が資本の額を増加させずに発行済み株式を分割して株式の総数を増加させることを「株式分割」と言います。 一方、複数の株式を1株に纏めることを 「株式併合」と呼んでいます。 お客様が原資産の基準日において当該銘柄を保有していた場合は、買い建玉・売り建玉ともに分割比率に 応じて建玉数を増加させる、または併合比率に応じて建玉数を減じる処理が行われます。
- コーポレートアクション
- オプションの対象株式が株式分割・株式併合などの対象となった際には、取引所のルールに従って、オプション条件が修正されることがあります。オプション修正の内容がサクソバンク証券でサポートされていない場合には、オプション建玉が清算される場合もあります。
今回の場合元々保有していたPFE株の株数に変更はないのですが、口座を確認したところ17日にコールの建て直しが行われていました。
6日に売った20日満期のコールは17日にクローズされ、同じく17日に「Adjusted」と名が付いたコールが売り直されています。
その後23日にはクローズされていました。
また現物株のPFEとVTRSは23日に決済されていました。
これは今回のスピンオフの影響を受けたオプションの措置だそうです。
コールの権利行使価格である38.5USD×95%=36.575USDで売却されたとのことで、VTRSが5%に相当するようです。
9/11にキャッシュ・セキュアード・プットで引き受けた価格で精算すると以下のとおりです。
まとめ
今回は米国株PFE(ファイザー)でカバード・コール中にスピンオフが発表されてVTRS(ヴィアトリス)株が割当された事例を紹介しました。
オプション保有中にコーポレートアクションがあるとこうなるんですね、勉強になりました。
【参考】米国株オプションを勉強したい人におすすめ、KAPPAさんの本
公式 サクソバンク証券
