こんにちは。『お金に困らない生活(インデックス投資ブログ)』管理人のそーたろー(@sotarowassyoi)です。
ここはどんなブログなの?
- お金、投資、資産運用、副業が中心のブログです。
この記事を書いたそーたろーはこんな人です。
- 2008年から国内・海外ETF、つみたてNISA、iDeCoなどでインデックス投資をしています。
- 2020年より米国株オプション、サラリーマン大家、副業ブログを実験中です。
この記事は次のような人にオススメです
- 全世界の株式市場の時価総額シェアが知りたい、または調べ方が知りたい人
- 全世界の株式市場の時価総額シェアをインデックス投資のポートフォリオ管理に役立てたい人
この記事の目的
私は資産形成のためにインデックス投資を10年以上続けています。
インデックス投資では株式インデックス商品を使って世界中の株式に簡単に分散投資できてとても便利です。
インデックス投資はほとんど手間が掛からず、忙しい人でも無理せず続けることができます。
インデックス投資って普段はほとんどやることはないのですが、一応気にした方がよいこととして保有中の商品の割合が大きく偏っていないかをたまには見た方がよいとされています。
株式インデックスの構成の偏りを見る際の基準のひとつが、今回紹介する全世界の株式市場の時価総額になります。
全世界の株式市場の時価総額に必ず合わせる必要はありませんが、特にこだわりがない場合は世界分散投資として時価総額を目安にする場合は多いです。
今回は全世界の株式市場の時価総額における地域構成割合の調べ方を紹介します。
2020年版全世界の株式市場の時価総額における地域構成割合
全世界の株式市場の時価総額における地域構成割合は以下のとおりです。
グラフにするとこんな感じ。
出所:「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の目論見書
地域構成割合の調べ方
いわゆる全世界株式系のインデックスか、またはインデックスに連動している商品の目論見書を見ましょう。
1本の投信で全世界の株式に投資できるタイプの商品は、連動しているインデックスが全世界の株式の時価総額を元に組成されています。
以下が代表的な全世界株式系の投信です。
冒頭にあげたような地域だけわかれば間に合うのであれば「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の目論見書がまとまっていて見やすいです。
細かな構成国まで知りたい場合はそれぞれが連動する以下に紹介するインデックスを参照するとよいでしょう。
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスとは?
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」がこちらのインデックスに連動しています。
MSCI社は米国の金融サービス企業です。
MSCIはMorgan Stanley Capital Internationalの頭文字で、現在モルガン・スタンレーは株式をすべて売却済みで資本関係はありません。
このインデックスは先進国23カ国、新興国26カ国、11セクター、3,000銘柄、各市場の時価総額の約85%をカバーします。
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスとは?
「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は中身はバンガードVTで運用されており、VTがこちらのインデックスに連動しています。
FTSE社はイギリス・ロンドンの金融サービス企業です。
バンガードのETFがFTSEのインデックスを採用していますね。
FTSEの方は先進国、新興国の大型株、中型株、小型株で8,000銘柄をカバーしています。
FTSE Global Equity Index Series (GEIS)
ファクトシート > FTSE Global All Cap で構成国などの詳細情報を見ることができます。
地域構成割合を調べて何の役に立つの?
現在の株式市場の時価総額の構成割合と自身が保有する株式インデックスの構成割合を比較して、投資地域に対する資産配分が高くなったり低くなったりしていないかといった判断に使います。
インデックス投資では世界中に分散投資を行いますが、どの地域にどのくらいの割合で投資するかは株式市場の時価総額を参考にして決めることが多いです。
私個人は神経質になる必要のない問題と思っていますが、運用上一応は気にしていた方がよいです。
時価総額との乖離が投資家が意図した結果であれば何も問題はありませんが、気付かずにいるとリスクにつながる可能性があるからです。
例えば知らない間に新興国がオーバーウェイトになっていたせいで先進国の成長を取りこぼしていたり、株価暴落で想定外の資産下落になったり、といったことが考えられます。
そーたろーのポートフォリオはズレまくりでした、てへぺろー
地域構成割合を意識した投資商品の選び方
全世界の地域構成割合にポートフォリオを合わせようとしたときに、選択する商品の組み合わせによって手間の掛かり方が変わってきます。
全世界株式系のみ
全世界株式系の商品で運用する場合は以下の運用がおすすめです。
全世界株式系のみで運用する人は元から世界分散でバランスされた商品ですから何も気にせずに買い続ければOKです。
私は今のところ全世界系は保有していませんが便利でよい商品です。
そもそもこの全世界株式系の商品だけで運用すると今回の記事の目的がなくなりますね。
投資信託のみ
投資信託のみで運用する場合は以下3つの組み合わせがおすすめです。
投資信託のみで運用する人は割と単純な構成(日本・先進国・新興国)なのですが、3種類の商品にどのくらいの割合で投資するのかは判断する必要があるので、時価総額の構成割合は知っておいた方がよいでしょう。
最初のデータを元に以下くらいでよいのではないでしょうか。
日本:先進国:新興国=1:8:1
最近は100円単位の指定もできますので、もっと細かく設定してもよいですね。
投資信託+ETF
投資信託とETFを組み合わせる場合は以下のような構成がおすすめです。
ETFが加わって全体でバランスを取ろうとするとちょっと難しくなってきます。
ETFは投信と違って日本、米国、先進国(除く米国)、新興国という単位の組み合わせとなるため、投信との比率も考慮する必要があります。
ETFの買い入れによって投信のつみたて額を変更するなどの対応が必要になったりします。
こうした地域バランスを自動的に把握する方法については以下の記事をどうぞ。
まとめ
今回紹介した全世界株式に投資する商品のインデックスを参照すれば、最新の構成割合を自分で調べることができます。
インデックス投資ではポートフォリオの構成を考える際に、全世界の株式市場の時価総額と地域別・国別の構成割合が知りたい場合があります。
調べた情報を元に自身が保有するポートフォリオの想定リスクと期待リターンの管理などに役立てることができるでしょう。
手間の掛からないインデックス投資ではありますが、こうして最新の情報を把握していることも長い資産運用では大切ですね。