こんにちは。『お金に困らない生活(インデックス投資ブログ)』管理人のそーたろー(@sotarowassyoi)です。

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この記事を書いたそーたろーはこんな人です。
- 2008年から国内・海外ETF、つみたてNISA、iDeCoなどでインデックス投資をしています。
- 2020年より米国株オプション、サラリーマン大家、副業ブログを実験中です。

この記事は次のような人にオススメです
- 資産クラスの分散って必要なの?って思う人
この記事の目的
私は資産運用のためにインデックス投資を行ってきました。
インデックス投資は長期で資産を形成するのに向いており、手間が掛からず誰にでもできる優れた投資手法だと思っています。
インデックス投資では一般的に資産クラス(株、債券、不動産など)の分散が推奨されています。
この資産クラスの分散効果を数学的に説明したのが『現代ポートフォリオ理論』です。
私はインデックス投資を始めてから10年以上が経過していますが、開始してすぐに資産クラスの分散を止めています。
以降は株式ファンドのみで現在まで運用していて、今回はこうした個人的な運用の考え方を紹介します。
なぜ個人投資家に『現代ポートフォリオ理論』が不要なの?
『現代ポートフォリオ理論』とは?
まずは『現代ポートフォリオ理論』の概要から。
現代ポートフォリオ理論(げんだいポートフォリオりろん、英: Modern portfolio theory, MPT)とは、金融資産への投資比率(ポートフォリオ)を決定する理論。1952年にハリー・マーコウィッツによって発表された論文[1]を端緒として研究が進められた。投資におけるポートフォリオの収益率の平均 (期待値) と分散のみをコントロールするという特徴がある。現代ポートフォリオ理論から発展した資産価格決定モデルとして資本資産価格モデル(英: capital asset pricing model, CAPM)がある。
ウィキペディア
現代ポートフォリオ理論の提唱者ハリー・マーコウィッツさんについて。
ハリー・マックス・マーコウィッツ(Harry Max Markowitz、1927年8月24日 – )は、アメリカ合衆国の経済学者。日本語ではハリー・マーコビッツと呼ばれる場合もある。1990年、「資産運用の安全性を高めるための一般理論形成」によりノーベル経済学賞を受賞した。
ウィキペディア
すべてウィキペディアからの引用ですが、私には詳しく紹介するだけの知識もありません。
一言でまとめると「資産クラスの分散投資はした方が良くて、ハリーさんはそれを初めて数学的に証明してノーベル経済学賞を受賞した」ということですかね。
不要だと考えている理由
理由は以下のとおりです。
自分で実際にインデックス投資をやってみた結果、特に債券クラスを株式クラスと組み合わせることについて「これって何の意味があるの?」という疑問がわきました。
債券クラス以外の資産クラスについても組み合わせるとリスクが下がるかもしれませんが、リターンだって下がります。
そしてそれが合理的なことなのかどうかがよくわかりません。
わからないのであれば自分なりに検証なり何なりをして確かめるべきでしょう。
しかし『現代ポートフォリオ理論』については私には難しすぎて理解できません。
というわけで私の分散投資の考え方は以下のような感じです。
債券もいらない
ポートフォリオ運用で想定リスクを下げるために株式クラスとセットにして用いられる主要な資産クラスは国内債券です。
私はゼロ金利の国内債券をリスク資産として株式クラスと一緒に扱うことに疑問を持っています。

リターンゼロの国内債券を株式クラスと組み合わせてポートフォリオのリスクが下がります、という理屈に興味が持てません。
『現代ポートフォリオ理論』は機関投資家のためのもの
以下はGPIFの基本ポートフォリオの変更に関する資料です。
私は『現代ポートフォリオ理論』というのは彼らのような機関投資家に必要な装備だと考えています。
資金量が桁外れですし、失敗も許されないでしょうから金融工学でもなんでも使ってしっかりとやって欲しいですね。
資料には以下のように記載されています。
経営委員会において13回にわたり議論を重ね決定
経済・金融の専門家からなる検討作業班を設け、(中略)32回に及ぶ検討を重ねました。
相当な回数の議論を行っています。
専門知識を持ってしても、市場予測など見通すことが難しい要素もたくさんあると思います。
その点、個人投資家が数百万〜数千万円規模の資産で、思いつきレベルで彼らの真似事をして効果があるのか私は疑問に思います。
世の中のインデックス投資的にはどうなの?
金融機関やすでにインデックス投資をやっている人は「資産クラスを分散しましょう、リスクが下がります」という論理を採用しているように思います。
他人が資産クラスを分散して投資をしていて私が迷惑を被るわけではありませんので何ら問題はありません。
また投資商品を売る側にとっても分散投資によるリスクヘッジ効果はとても好都合でしょう。
バランスファンドなどは「相関性の異なる資産クラスを組み合わせることにより値動きが打ち消されます」的な宣伝文句を堂々と使うことができます。
私は「それ本当に意味あるの?」って思ってますが。
バランスファンドはどうなの?
2020年の株価暴落でバランスファンドにもダメージが出ているようです。
当たり前ですがバランスファンドは元々資産クラスを分散していることがウリですから、株式クラス単体よりは影響が軽いことが期待されていると思います。
でも現実はそんなに甘くないようで、バランスファンドは個々の商品の設計思想がバラエティに富んでいるせいか、かなりの優劣が出ているようです。
軽く調べた感じでも以下のような状況が出てきました。
これが今回たまたまなのか、そうでないのかを確認する術もないです。
要するにそのときの相場次第、ファンドマネージャーのさじ加減次第、というのが実情かと思います。
単一の資産クラスで問題はないの?
私は今のところ株式インデックスのみで運用しています。
国内株式、海外先進国株式、新興国株式だけ保有している状態です。
インデックス商品自体が『現代ポートフォリオ理論』をヒントに開発された商品だと聞いたことがあります。
株式インデックスであれば、日経平均株価やダウ平均株価など連動するインデックス単体ですでに投資先が分散されています。
「卵は一つのかごに盛るな」という投資格言を根拠にインデックス商品で分散がかかっていれば十分です。
『現代ポートフォリオ理論』を元にした想定リスクの計算や運用の合理性を求めることは重要ではありません。
私が個人投資家にとって大事だと思うのは以下のような点です。
無リスク資産については以下の記事も参考まで。

また効果の確認ができないはずの理論に依存したせいで、リスクが低いと過信して過剰なリスクを取ってしまうリスクだってあると思います。

リタイアに向けてボラティリティを下げる取り組みとして以下のようなことも始めています。

株式インデックスというボラタイルな資産に大事な虎の子を突っ込んでるんだ、としっかりふんどしをしめて臨むくらいでちょうどいいかもしれません。
まとめ
私がインデックス投資を続けてきた中で『現代ポートフォリオ理論』は個人投資家には不要だと考えるようになった経緯を説明しました。
分散投資は簡単にリスクヘッジできる大切な考え方ですが、個人が小規模な投資をする上では『現代ポートフォリオ理論』が説明するような高度な運用よりも簡潔さが大切なんじゃないかと思います。
『現代ポートフォリオ理論』を採用するにしろしないにしろ、リスク管理だけはしっかり準備しておきたいですね。
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