こんにちは。『お金に困らない生活(インデックス投資ブログ)』管理人のそーたろー(@sotarowassyoi)です。

ここはどんなブログなの?
- お金、投資、資産運用、副業が中心のブログです。

この記事を書いたそーたろーはこんな人です。
- 2008年から国内・海外ETF、つみたてNISA、iDeCoなどでインデックス投資をしています。
- 2020年より米国株オプション、サラリーマン大家、副業ブログを実験中です。

この記事は次のような人にオススメです
- 投資信託の世界統計に関心がある人
この記事の目的
投資信託協会が投資信託の世界統計を公表しているので紹介します。
元データは国際投資信託協会が加盟協会から集めたもので、今回は46の国と地域から提供されたデータを集計したものだそうです。
統計は全部で4ページとコンパクトにまとまっており、世界の投資信託の状況をザックリ把握するのにちょうどよい感じでした。
2020年第3四半期 投資信託の世界統計
投資信託協会は2020年12月22日に投資信託の世界統計2020年第3四半期をリリースしています。
投資信託の世界統計 最新版(2020年第3四半期)| 投資信託協会
国際投資信託協会(IIFA)が加盟各協会の協力の下に集めたデータによると、2020年第3四半期末の世界の規制オープンエンド投資信託の残高は2020年第2四半期末から5.6%増加して56.91 兆ドルとなった(ファンドオブファンズを除く)。
と述べられており、投資信託への資金流入は増加していることがわかります。
2020年Q1はコロナショックの影響で落ち込んでいますが、その後は世界中で金融緩和が行われた結果、資金がマーケットに流れ込んで急回復を見せています。
「投資信託残高上位10カ国」を見ると1位はアメリカが断トツで、2位ルクセンブルグ、3位アイルランドとなっています。
アメリカの残高26.87兆ドルは全体の56.91兆ドルの約47%なので、世界の株式の時価総額の半分がアメリカ株であることを考えると整合的だと思います。
2位ルクセンブルグ、3位アイルランド、6位に唯一の新興国で中国が名を連ねています。
中国については香港が含まれていると推測すると、これらの国々はETFの設定国に選ばれることが多く、海外からの資本が流入することが理由でしょうか。
4位以下はあまり大差がなく先進国が並んでいます。
なお中国についてはバンガードが個人投資家向けサービス提供を開始するなど、今後は国内向け投信の残高が増えていくかもしれませんね。

「世界の投信残高のタイプ別構成比」では株式43%、公社債21%、MMF14%、バランス12%、と株式と債券が主要な資産クラスであることがうかがえます。
バランス型は一定のシェアがありますが、不動産についてはわずか2%で、さらに日本の長期に渡る低金利を考えるとやはり私は株式ファンドだけに絞ったポートフォリオのままでOKかなと感じました。

「世界の投信残高の地域別構成比」については概ね世界の株式市場の時価総額と一致しているようです。

ヨーロッパがやや大きいのはルクセンブルグとアイルランドの残高が高い影響でしょうか。
ドイツ銀行が主に機関投資家向けに販売しているETFのdb x トラッカーズシリーズなどは設定国がルクセンブルグになっています。
ケイマンとかモーリシャスとかのイギリス領もタックスヘイブンとしてよく名前を聞きますね。
まとめ
今回は投資信託協会による2020年第3四半期の投資信託の世界統計を紹介しました。
インデックス投資で世界中に分散投資している人は、こうしたマクロの視点もときには大切ではないでしょうか。