こんにちは。『お金に困らない生活(インデックス投資ブログ)』管理人のそーたろー(@sotarowassyoi)です。
ここはどんなブログなの?
- お金、投資、資産運用、副業が中心のブログです。
この記事を書いたそーたろーはこんな人です。
- 2008年から国内・海外ETF、つみたてNISA、iDeCoなどでインデックス投資をしています。
- 2020年より米国株オプション、サラリーマン大家、副業ブログを実験中です。
この記事は次のような人にオススメです
- インデックス投資をこれから始める人、経験が浅い人
この記事の目的
インデックス投資は以下のような優れた特徴があり誰でも始めることができます。
しかしインデックス投資は20~50年という長期の運用期間が想定されていて、実は初心者にとっては意外と続けることが難しいという側面があります。
今回は簡単なはずのインデックス投資で挫折しないための具体的なコツを紹介します。
初心者がインデックス投資を続けるための具体的なコツ6つ
今回紹介するインデックス投資を続けるためのコツは以下の6つです。
必要なのはインデックス投資の手法ではなくて、もっと根っこの部分です。
これらのコツは以下のことを理解するためにとても大切です。
期待リターンの「5%」の部分は人によって変わるので、それぞれ自分のポートフォリオの利回りを当てはめればよいです。
こうしたことが理解できていないと、気持ちが揺らいでしまって長期で黙って保有し続けることがかなり難しくなるでしょう。
資本主義の理解
資本主義経済では、働いて貯金しているだけだとこき使われる側から抜け出せないゲームだ、という視点が大切です。
資本主義では以下の関係が成り立ちます。
例え労働者であっても時間を切り売りして得た賃金を集めて、できるだけ資本投下に参加することで徐々に搾取される側からする側にまわることができます。
働く、倹約する、投資する、といった基本事項の意味、「なぜ?」という動機付けをしましょう。
株式投資の意義
働いて得たお金を使って投資することになりますが、一般人にとってもっとも簡単で合理的なのが株式投資であり、株式インデックスへの投資です。
世界中の人々が豊かな生活を求めて経済活動に勤しむと景気が上向いて物価が上がります。
物価の上昇とは貨幣価値の下落であり、景気の上昇は株価の上昇要因です。
そして以下のデータのとおり人口が増えて、経済活動が盛んになり、株価は上昇します。
項目 | 1990年 | 2020年 | 上昇率 |
---|---|---|---|
世界の人口 | 50億人 | 78億人 | 1.56倍 |
全世界の名目GDP | 24兆米ドル | 84兆米ドル | 3.5倍 |
S&P500指数 | 353ドル | 3,369ドル | 9.5倍 |
だからお金は現金で持っておかずに株式に投資します。
こうしたマクロ経済の動向を信じられるなら、株式というリスク資産に資金を投じてただひたすら黙って待ちます。
株式インデックスであれば値上がりする銘柄を探す必要もなければ、売買を繰り返す必要もありません。
株価の上下で一喜一憂する必要もありません。
投資なので絶対儲かる保証はありませんが、先の表にある事実だけで動機としては十分だと思っています。
パッシブ運用の理解
パッシブ運用とはインデックス投資の別名です。
アクティブ運用の対義語としてパッシブ運用という表現が使われます。
そしてインデックス投資には以下のような特徴があります。
さらに少額から投資できるので誰でも簡単に始められて、インデックス投資は無難な投資方法といえるでしょう。
投資の神様ウォーレン・バフェットさんは自分の遺産について以下のような遺言を残しています。
現金の10%を短期国債に、90%を非常に低コストのS&P500インデックスファンドに投資せよ。 (ヴァンガードがおすすめだ)
一方でヘッジファンド設立者のジム・ロジャーズさんは以下のように述べています。
富を築くには、1つの籠の中に卵を入れてその籠を注意深く見守る必要がある。その籠が卵を入れる場所としてふさわしいかを確認することも大切だ。
ジム・ロジャーズさんは集中投資の重要性を説いています。
大切なことはウォーレン・バフェットさんもジム・ロジャーズさんも正しいことを言っているという点です。
つまりどういった考え方が正しいかは投資家によって変わるし、それによって用いる道具も変わるということです。
自分が何を目的としてインデックス投資をしているのかを認識する必要があります。
明らかな事実としては、インデックス投資は大金持ちになるには向きません。
大金持ちになりたければジム・ロジャーズさんの言うように、ここぞというときにアクセルを全開にする必要があるでしょう。
ここを履き違えて儲けることばかりに目が行っていると、インデックス投資であってもリスクを取りすぎて自滅するケースなども考えられます。
原理・原則、考え方
以下の概念を紹介します。
これらは割と抽象的な話なので、わかりやすい例として以下のような物理法則で例えると、
どれも経験則でわかることなので当たり前です。
でも投資の世界の当たり前は自分で学ばないと気づかないままだったりします。
当たり前のことを知らずに逆らっても無駄なので、原理・原則を上手に使いこなしましょう。
複利
金利の付き方のひとつ複利は雪だるま式に資産が増えることが期待できます。
一般に株式の利回りは年率5%程度の複利で見積もられます。
例えば1,000万円の株式インデックスのポートフォリオを持っていれば、
といった具合で株式インデックスは大きな複利効果が期待でき、単利では到底かないません。
また複利では時間が経過すればするほど雪だるま効果が大きくなる特徴があるので、資産をできるだけ長く保有することが重要になってきます。
つまりインデックス投資は早く始めて長く続けることが大切です。
大数の法則
試行回数が増えると元々の確率に収束することを大数(たいすう)の法則といいます。
例えばサイコロの各目が出る確率はいずれも1/6です。
サイコロを6回振って5の目が3回出ることはあっても、600万回振って300万回出ることはないでしょう。
株式インデックスの期待リターンを年率5%と想定するなら、一時的に相場の上下があっても長い目で見ればいずれはそこへ収束すると考えることができます。
目先の相場の上げ下げに一喜一憂せずに、長期的な視点で損得を考えましょう。
ちなみに大数の法則は統計学の概念ですが、心理学の概念で少数の法則というのもあります。
少数の法則はサンプル数の少ない偏った情報を、過大評価して一般化してしまう認知バイアスです。
帰納法、抽象化
投資の世界でリスクという言葉は不確実性のことを指します。
-30%もリスクなら+5%もリスクです。
マーケットは不確実なので日々いろいろなことが起きます。
そうした個々の事例から一般法則を見出そうとする考え方を帰納法と言います。
マーケットではひとつだけの事例を見ないで、複数の事例から帰納的に考えることが大切でしょう。
またこのようにある対象から注目すべき要素を抜き出すことを抽象化とも言います。
つまり物事を広く捉えてポイントをつかみ、「気を見て森を見ず」にならないようにすることです。
先に説明した資本主義の理解や株式投資の意義などを把握するのも抽象化能力が必要かと思います。
客観/メタ認知
メタ認知とは自分自身を客観視することです。
特にマーケットに対する自身のアクションについて自問する際に役立ちます。
自分がやろうとしていることが何なのか、自分が考えていることが何なのかについて考えることです。
私個人は、意思決定が感情的になっていないかを判断する方法としてメタ認知は優れていると思っています。
インデックス投資を長期間継続するために、飛びつき買いや狼狽売りになっていないことを確認するのに役立つでしょう。
自分の感情、特に恐怖と欲望を観察するのがメタ認知のコツのように思います。
自分の胸に手を当てて恐怖や欲望が見つかったら、それは自分だけが知ることができる貴重なサインです。
経験則
儲けることよりも、まずは相場に長く留まり続けることの方が大切です。
人は経験を積むほど判断能力が向上すると言われ、知能には以下のような考え方があります。
企業経営者、政治家、リーダーなど、重要な意思決定を担うポジションに経験者が抜擢されるのは後者の結晶性知能が優れているからとも言われます。
ロバート・キヨサキさんは著書「金持ち父さん 貧乏父さん」の中で以下のようなことを言っています。
私たちが持っている本当の唯一の資産は私たちの頭脳だ。
そして以下のように続きます。
多くの人は、時間とお金をかけて投資について学んだりせず、いきなり投資を始める道を選ぶ。
マーケットではより長く生き延びて知見を多く得た人が、よりよい判断を下せて儲けられるのではないでしょうか。
経済の基本
以下のような基礎が大切です。
こうした事柄が理解できていないと、自分の行為の妥当性の評価ができません。
今何が起きていて、自分は何かをするべきなのか、何もするべきではないのか、といった判断の基準が必要です。
っていうか今回の話の目的は、インデックス投資では「何もしないで黙って継続する」という判断を貫くためですよね。
【参考】一般的な個人投資家の金融知識
日本証券業協会が毎年行っている個人投資家に対するアンケート調査があります。
個人投資家の証券投資に関する意識調査【インターネット調査】(概要)
この調査では以下のように述べられています。
金融知識の高さと平均年収や金融資産平均保有額には相関関係が見られる。
さて金融知識とは何を指していて、高低とは何かというのが以下です。
金融知識は3つの質問、高低はその正答率です。
特に問2の投資信託による分散投資は正答率10%以下、問3の金利と債券価格の関係については正答率50%以下です。
この結果と直接的な関連はありませんが、こうした基本的な知識がなければ株価が下がってインデックスファンドを狼狽売りしてしまうのは仕方がない気がします。
よく「お金や投資については学校で教わらないから」といった理由を耳にしますが、これくらいは自分で勉強しておいた方が身のためです。
投資制度・税制
以下のような制度はひと通り押さえておきましょう。
専門家としてサービスを提供するわけではないので細かな部分は端折っても構いませんが、大枠を人に説明できる程度には理解したいところです。
特にNISA・つみたてNISA、DCはインデックス投資で実際に利用することになります。
おトクであることはなんとなく知っていても、具体的に何がどう得するのかわからない人もいるかもしれません。
NISAもDCも制度自体が微妙にわかりにくい部分がありますし、繰り返されるアップデートで複雑さを増しています。
税制なども含め、新しい情報には適宜追いついておきましょう。
【補足】インデックス投資であまり重要でないこと
何事においてもやらないこと、不要なことを定義するのは大切でしょう。
商品知識やファイナンス理論はインデックス投資では枝葉の部分かと思いますので、趣味的に関心がある人以外は重要度は低いでしょう。
商品についてはニュースだけは常に目を通して、低コストで純資産総額が大きなインデックスファンドやETFへ乗り換えて行けば十分です。
難しいファイナンス理論なども趣味で追求するのでなければ基本的に不要というのが私の考えです。
メンテナンスについても、インデックス投資は極力何もしない方が結果的にうまく行く、くらいの認識がよいと思っています。
私は暇つぶし的に逆張りで追加投資しますので相場観での投資をしていることになりますが、
毎月つみたてであれば基本的に相場観は不要でしょう。
【おすすめ】まんがでわかる
インデックス投資を続けるコツを紹介してみましたが、なんだか抽象的で取っつきにくいかもしれません。
そこで簡単にハードルを下げられるマンガ形式のお金の本を6冊紹介します。
- まんがでわかるピケティの「21世紀の資本」 (まんがでわかるシリーズ)
- マンガ版 堀江貴文の「新・資本論」 (宝島社新書)
- マンガでわかる! お金の基本
- 漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則
- マンガでわかる シンプルで正しいお金の増やし方
- マンガ 投資のことはなにもわかりませんが、 素人でも株でお金持ちになる方法を教えてください
最後の橘玲さんの本は2020/11/30発売の新刊です。
私はこのうち最初の3冊を読みましたが、新社会人やこれからインデックス投資を始める人などはひとおり目を通しておくとよいと思いました。
一口に「お金」といっても範囲が広く、どの本も切り口が異なっています。
ピケティの「21世紀の資本」 はベストセラーで世界中で議論を呼んだ経済学の本ですが、マンガですので理解が容易なように作られています。
ピケティの言う r>g (資本収益率は経済成長率を凌ぐ)という主張を、自分のこととして考えるべきでしょう。
堀江さんの本は起業家としての視点でお金・資本主義の常識が書かれています。
信用、ローン、クレジットなどの正しい概念は、恐らく自分で知ろうとしない限り一生手に入らないのではないでしょうか。
「行動しないことが最大のリスクだ」という主張も同意できます。
マンガでわかる! お金の基本は、ライフネット生命という保険会社の会長、出口さんの監修です。
若手の社会人に向けたお金のリテラシーになっています。
どの本もインデックス投資に関することは出てきませんが、お金のリテラシーを磨くのに役立つでしょう。
以下の記事でもお金の入門書を紹介していますのでよかったらどうぞ。
まとめ
今回はインデックス投資で挫折しないためのコツを紹介しました。
やや抽象的で難しく感じる部分もあるかもしれませんが、「お金や経済のリテラシー」くらいのザックリした捉え方で、時間を掛けて少しずつ吸収していくとよいでしょう。
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