こんにちは。『お金に困らない生活(インデックス投資ブログ)』管理人のそーたろー(@sotarowassyoi)です。

ここはどんなブログなの?
- お金、投資、資産運用、副業が中心のブログです。

この記事を書いたそーたろーはこんな人です。
- 2008年から国内・海外ETF、つみたてNISA、iDeCoなどでインデックス投資をしています。
- 2020年より米国株オプション、サラリーマン大家、副業ブログを実験中です。

この記事は次のような人にオススメです
- FIREムーブメント達成後の4%運用ルールをインデックス投資で行うことのリスクに関心がある人
この記事の目的
私は資産運用のためにインデックス投資を10年以上続けています。
インデックス投資を始めたのが2008年で、ちょうどリーマン・ショックという金融危機があった年でした。
インデックス投資を始めるきっかけは人それぞれかと思いますが、私の場合は自分年金という意味合いが強かったです。

将来のお金に対する漠然とした不安、そんな感じの動機だったように思います。
そんな私のケースとはまた違いますが、ここ最近では若い世代の人たちが早期リタイアを目指すFIREムーブメントという考え方があります。
FIREムーブメントについては「自分で積極的に資産運用していこう」といった部分は私がやっている自分年金の親戚みたいな考え方だと思っています。
以前、FIREムーブメントをインデックス投資で達成するための検証記事を書いたので、今回はFIREムーブメント達成後の運用面である4%ルールについて考えてみました。
FIREムーブメントの4%ルールとは?
以前、FIREムーブメントってどれくらいのペースで資産を増やせば達成できそうかという検証を行っています。

このときは金額と期間の目標は決めずに、これくらいの金額をこれくらいの期間運用すればこれくらいになるよね、といったザックリとした検証でした。
実際、いくらあれば早期リタイアできるかは個人差があると思いますので。
今回は達成後のお話なのですが、FIREムーブメント的には早期リタイアの目標金額とその後の利回りについて以下の理論があります。
- 目標金額=年間の想定生活費の25倍
- 利回り=年利回り4%
例えば、
- 年間の生活費300万円×25倍=7,500万円が目標金額
- 7,500万円×年利回り4%=年間の生活費300万円
というのが4%ルールです。
この考え方、インデックス投資のリスク許容度の観点から考えてどうでしょうか。
リスク許容度とは?
リスク許容度とは、投資家が許容できるリスクの度合いをいいます。収益がマイナスになった場合、どれくらいまでならマイナスになっても受け入れることができるか、という度合いで、高いリスク許容度であるほど、大きなリスクを伴う投資を行うことが可能になります。
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言葉の定義としてはこのようなもので「損失をどれくらい我慢できるか」ということで、極めて主観的な概念かと思います。
我慢できると思っていても、実際は我慢できないかもしれないし、またはその逆のケースだってあるかもしれません。
リスク許容度の診断方法
私が思いつく診断方法は、誰でも考えることですが「次のNYダウ平均の騰落率を見て、これが自分の資産を直撃しても耐えられるか?」という質問です。
リーマンショックでは1年半で半分、コロナ危機では2ヶ月で3割の資産が消えてなくなります。
まず前提として年利回り4%という数字ですが、これは資産の大部分を株式インデックスで運用することとしています。
一般的な株式の期待リターンが5%と言われていますから、単純に総資産の80%を株式で運用することになります。
7,500万円の80%に相当する6,000万円を株式で運用しますから、これが-50%で3,000万円、-35%で3,900万円にまでしぼみます。
なお資産クラスを分散してよりリスクの低いポートフォリオを作成できるかもしれませんが、分散投資と投資方針の話は個別最適の世界で結論が出せませんのでしません。
というわけで、この数字が許容できるかどうかということで、私個人的にはリタイア後に-3,000万円を許容するのは「超キビシー、っていうか無理」なんじゃないかと思いますがいかがでしょうか。
同じような話ですが、以前に配当金生活も危ないよなー、という記事も書いています。

私そーたろーのインデックス投資
私は現役で働きながらのインデックス投資ですが、計算したら現状は以下のとおりでした。
かなり保守的ですね。
リスク資産の割合はもっと引き上げてもよいかなとも思います。
ちょうどコロナショックの影響で資産がしぼんでいますから数字がショボいのは仕方がありませんが、インデックス投資は所詮はこんなもんです。

あんまり儲かってないね
金融資産と早期リタイア後の世界
金融資産というのは現金や株・債券などの証券のことですから、インデックス投資の投資信託・ETFは金融資産です。
金融資産は市場の価格変動リスクをモロに受けますので早期リタイア後も気が気じゃないですね。
FIREムーブメントはリタイア後が長い
FIREムーブメントの場合、早期リタイアなので年齢が若いです。
貯めたお金を将来も運用する計画ですが、その期間が30年以上はあります。
この間マーケットが無風というわけにはいかないでしょう。
虎の子をマーケットに置きっぱなしでおっかなびっくり暮らして行くのもあまり楽しくない気がします。
資産が増えない現状維持も大変
これは計画次第かもしれませんが、複利で増える分を生活費に充当しますから、資産は増えないですよね。
これもかなりキツイ気がします。
元本に手を出し始めたらジリ貧生活の始まりです。
それから元本はリスク資産で運用するため資産額は常に上下しますから、資産がしぼむと得られる生活費も減ってしまいます。
株価暴落はからは逃げられない
自分だけは下がる前に逃げられると思っていても、こうした株価暴落からは例外なく誰一人逃げられませんね。
それができれば世界中のみんながお金持ち、インデックス投資の必然性がなくなります。
もし運良く逃げおおせたのなら、それはそれで今度は4%ルール自体が破綻しています。
年利回り4%の設定は株式インデックスで運用しますから、資産は投入しっぱなしの前提です。
これを自身の相場観で売買しだしたら、それはアクティブ運用になってしまいます。
アクティブ運用が悪いわけではありませんが、世界中のプロのファンドマネージャーと一生ガチンコ勝負の世界です。
っていうか、そのプロ連中ですらインデックスに対してアウトパフォームするのは絶望的なんじゃなかったでしたっけ、っていうお話です。
マーケット環境の変化
日経平均株価のバブル期の史上最高値は今でも更新されていないように、株価が長期で低迷する可能性は十分あります。
→年利回り4%は無理かも
プラザ合意のような政治的な国際協調によって、それまでの関係性が大きく変わる可能性もあります。
→現在の米中貿易戦争なんかも心配のタネになりそうだし、為替の影響で輸入インフレで物価が倍とか。
金本位制の廃止みたいなパラダイムシフトだってあるかもしれません。
→現在世界中でゼロ金利政策を実施してますが、この先どうなるか誰も予測できませんよね。
解決策は実物資産への投資?
私はインデックス投資だけでFIREムーブメントを達成して、達成後もインデックス投資だけで資産運用するのはあまり筋が良くないと考えています。
インデックス投資はペーパーアセットゆえの価格変動リスクが大きいですし、リタイア後に必要になるキャッシュフローの条件も満たせません。
私個人の考えとしては『財産三分法』あたりがよいのではないかと思っています。
不動産、債券、株式を各2,500万円ずつ持つ方法です。
特に不動産は達成前から不動産投資として借り入れが利用できますからレバレッジ効果でゴールが早まるし、家賃収入というキャッシュフローが得られます。
債券は現在超低金利ですからキャッシュと同等の無リスク資産の扱いで仕方ないと思います。
株式は高配当株のETFで運用できますね。


20〜30代で借り入れを駆使して不動産投資をし、同時に高配当ETFなどでキャッシュフローの仕組みも準備する、というかなりハイリスクな手法になりますかね。
元々FIREムーブメントは極一部の人を除いて相当な無理をしないと達成できない目標でしょうから、マジで目指すならこれくらいは当たり前の話な気もします。
ちなみに私もまだ勉強中ですが、キャッシュフローの観点からオプション取引はインデックス投資と相性が良さそうです。


早期リタイアも大変だな
まとめ
今回はFIREムーブメントの4%ルールをインデックス投資の観点で考察してみました。
早期リタイア後まで考えるとインデックス投資で築いた金融資産だけで運用するのは難しいかもしれません。
しかしインデックス投資は簡単に低コストで株式などへ投資できる優れた道具ですので、計画的に資産運用に取り入れたいですね。
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