FIRE・リタイアにおすすめの高配当・増配米国ETF【出口戦略】

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こんにちは。『お金に困らない生活(インデックス投資ブログ)』管理人のそーたろー(@sotarowassyoi)です。

 

  • 主要ネット証券で買うことができる高配当・増配米国ETFとしてVIG、VYMなど6本を紹介します。
  • 米国ETFはつみたてNISAやiDeCoだけでは実現できない先進的なインデックス投資を可能にします。

 

そーたろー
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ここはどんなブログなの?

  • お金、投資、資産運用、副業が中心のブログです。

 

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この記事を書いたそーたろーはこんな人です。

  • 2008年から国内・海外ETF、つみたてNISA、iDeCoなどでインデックス投資をしています。
  • 2020年より米国株オプション、サラリーマン大家、副業ブログを実験中です。

 

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この記事は次のような人にオススメです

  • 米国ETFに関心がある人
  • 高配当・増配株を買いたい人
  • インデックス投資だけだと物足りないと感じている人

 

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この記事の目的

以前セクターETFについて調べたので、今回はその流れで高配当・増配米国ETFを6本紹介します。

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長期投資の観点では分配金を出さずに再投資するインデックスファンドが効率が良いと考えられています。

しかし株式投資では成熟株が配当を出すのは一般的ですし、キャシュフローを獲得する手段としても高配当株は人気があります。

最近は日本でもつみたてNISAやiDeCoで老後資金の準備をする人が増えています。

市場規模の大きい米国の高配当・増配ETFはこうしたつみたて投資のポートフォリオとも相性がよいと考えられます。

 

高配当・増配米国ETFは相対的に値動きが小さく分配金も高めなのでリタイア向きです。
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高配当・増配米国ETFの特色

データ比較

以下は北米株全体に投資するVTIと今回紹介する6本のETFの比較です。

※表が見切れている場合は右へスクロールできます。
分類シン
ボル
分配
利回り
期待
リターン
(10年)
騰落率
(5年)
標準
偏差
(10年)
純資産
総額
経費率名称
基準VTI1.85%12.28%74.04%13.98%153,1650.03%バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
高配当
・増配
VTV3.11%13.93%43.64%13.55%49,0720.04%バンガード・米国バリューETF
VIG1.90%12.72%74.52%12.03%44,6000.06%バンガード・米国増配株式ETF
VYM3.75%12.31%42.97%12.43%26,2190.06%バンガード・米国高配当株式ETF
SDY3.10%10.70%50.30%12.60%16,7000.35%SPDR S&P 米国高配当株式 ETF
HDV4.23%11.87%37.13%14.65%
(5年)
5,6260.08%iシェアーズ コア米国高配当株 ETF
SPYD6.07%5.80%
(5年)
N/AN/A2,4780.07%SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF
  • 純資産総額は百万USドル
  • 騰落率(5年)には分配金の再投資を含む
  • 期待リターン(10年)の算出方法=直近10年の平均年率利回り+分配金利回り

 

基準のVTIと比べて高配当・増配米国ETFには以下のような特徴があります。

  • 分配利回りが高い
  • 期待リターンは同じ程度
  • 標準偏差(10年)は低い
  • 特になし

 

こうした特徴を一言でまとめると、

リスクが低く、リターンも期待できて、高めの分配金が出る

相対的に値動きが小さく分配金も高めなのでリタイアに向いているのではないでしょうか。

 

パフォーマンス比較

以下はVTIとVYMの直近13年リーマン・ショック前からのグラフによる比較です。

同じような値動きですが、分配金を払い出すのでVYMの方がキャピタル・ゲインで劣っています。

 

活用のヒント

高配当・増配米国ETFは今回取り上げた他にもまだネット証券で買うことのできる銘柄はあるのですが以下の理由で割愛しました。

  • 経費率が高い
  • 純資産総額が小さい

ですので検討の対象としては今回の6本がよいと思っています。

データ比較のとおり、高配当・増配米国ETFは期待リターン(10年)を維持しつつ標準偏差(10年)は同じかやや低いものもあります。

目立って悪いところもなく、リタイア後のキャッシュフロー目的で買うのにも適しているのではないでしょうか。

 

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インデックス投資のお供に高配当・増配米国ETF

今回は以下の6本を紹介します。

  1. バンガード・米国バリューETF(VTV)
  2. バンガード・米国増配株式ETF(VIG)
  3. バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)
  4. SPDR S&P 米国高配当株式 ETF(SDY)
  5. iシェアーズ コア米国高配当株 ETF(HDV)
  6. SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPYD)

純資産総額の大きい順に紹介します。

 

バンガード・米国バリューETF(VTV)

VTVはバンガードのETFです。

VTVはバリュー(割安)株への投資で、ファンドのファクトシートによると主に大型株を中心に投資するようです。

VTVは今回のカテゴリーの中ではもっとも純資産総額が大きく、バンガードETFですので経費率0.04%と大変優秀です。

米国株全体に投資するVTIと比較しても標準偏差がやや低く、期待リターンはやや高く、分配利回りも高く、よい部分が目立ちました。

VTV ファンド情報

純資産総額(2020/07/31)
49,072[百万USドル]
設定日2004/01/26
インデックスCRSP USラージキャップ・バリュー・インデックス
取引所NYSE ARCA
経費率0.04%
分配年4回
分配利回り3.11%
騰落率(1年)-0.03%
騰落率(年初来)-11.14%
構成銘柄数330

VTV 構成銘柄情報

順位銘柄名比率(%)
1Johnson & Johnson3.36%
2Berkshire Hathaway Inc Class B3.09%
3JPMorgan Chase & Co2.49%
4Procter & Gamble Co2.48%
5UnitedHealth Group Inc2.48%
6Intel Corp2.35%
7Verizon Communications Inc2.03%
8AT&T Inc1.93%
9Pfizer Inc1.81%
10The Walt Disney Co1.81%

 

バンガード・米国増配株式ETF(VIG)

VIGもバンガードのETFです。

VIGは増配株への投資ということで、10年以上連続して増配の実績を持つ米国普通株で構成されているとのことです。

VIGも純資産総額が大きく、経費率も0.06%と優秀です。

VTIとの比較でも標準偏差が2%近く低い点が印象的で、期待リターンも上回っていました。

分配利回りはVTIと同程度ですので、分配利回りでは選択しなくても標準偏差の低さで選べるETFではないでしょうか。

VIG ファンド情報

純資産総額(2020/07/31)
44,600[百万USドル]
設定日2006/04/21
インデックスNASDAQ USディビデンド・アチーバーズ・セレクト・インデックス
取引所NYSE ARCA
経費率0.06%
分配年4回
分配利回り1.90%
騰落率(1年)10.89%
騰落率(年初来)1.65%
構成銘柄数182

VIG 構成銘柄情報

順位銘柄名比率(%)
1Walmart Inc4.36%
2Microsoft Corp4.28%
3Johnson & Johnson4.19%
4Visa Inc Class A3.90%
5UnitedHealth Group Inc3.79%
6Procter & Gamble Co3.75%
7The Home Depot Inc3.55%
8The Walt Disney Co2.77%
9PepsiCo Inc2.39%
10Comcast Corp Class A2.36%

 

バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)

VYMもバンガードのETFです。

ファンドのファクトシートによるとVYMも大型株を中心に投資しています。

VYMは純資産総額では先の2本にやや劣りますが、経費率は0.06%と優秀です。

VTIとの比較では標準偏差がやや低く、期待リターンはやや高く、分配利回りが3.75%と高いETFです。

分配利回りの高さで買えるETFではないでしょうか。

VYM ファンド情報

純資産総額(2020/07/31)
26,219[百万USドル]
設定日2006/11/10
インデックスFTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス
取引所NYSE ARCA
経費率0.06%
分配年4回
分配利回り3.75%
騰落率(1年)-0.19%
騰落率(年初来)-10.84%
構成銘柄数395

VYM 構成銘柄情報

順位銘柄名比率(%)
1Johnson & Johnson4.31%
2JPMorgan Chase & Co3.31%
3Procter & Gamble Co3.07%
4Intel Corp2.94%
5Verizon Communications Inc2.59%
6AT&T Inc2.45%
7Pfizer Inc2.31%
8Merck & Co Inc2.24%
9Cisco Systems Inc2.23%
10Exxon Mobil Corp2.10%

 

SPDR S&P 米国高配当株式 ETF(SDY)

SDYはSPDRシリーズのETFです。

SDYは名称では高配当株式となっていますが、ファクトシートを見ると20年以上増配を継続している銘柄で構成しているとしています。

今回紹介する6本の中では経費率0.35%、期待リターン(10年)10.70%と一人負け状態ですが、純資産総額がそこそこの大きさだったので取り上げました。

SDY ファンド情報

純資産総額(2020/07/31)
16,700[百万USドル]
設定日2005/11/08
インデックスS&P High Yield Dividend Aristocrats Index
取引所NYSE ARCA
経費率0.35%
分配年4回
分配利回り3.10%
騰落率(1年)-0.70%
騰落率(年初来)-10.33%
構成銘柄数117

SDY 構成銘柄情報

順位銘柄名比率(%)
1Exxon Mobil Corp2.35%
2Franklin Resources Inc2.13%
3National Retail Properties Inc1.95%
4Polaris Inc1.93%
5AbbVie Inc1.85%
6AT&T Inc1.82%
7Bank OZK1.82%
8Chevron Corp1.82%
9Leggett & Platt Inc1.82%
10Amcor PLC Ordinary Shares1.78%

 

iシェアーズ コア米国高配当株 ETF(HDV)

HDVはiシェアーズのETFです。

設定日がギリギリ10年に満たないETFのため、データ比較では先のバンガードETFとの適切な比較ができていません。

分配利回りは4.23%と高いのですが、標準偏差(10年)と期待リターン(10年)のデータが揃っていないため気になるところです。

HDV ファンド情報

純資産総額(2020/07/31)
5,626[百万USドル]
設定日2011/03/29
インデックスモーニングスター配当フォーカス指数
取引所NYSE ARCA
経費率0.08%
分配年4回
分配利回り4.23%
騰落率(1年)-3.93%
騰落率(年初来)-11.91%
構成銘柄数74

HDV 構成銘柄情報

順位銘柄名比率(%)
1AT&T Inc9.87%
2Exxon Mobil Corp8.98%
3Johnson & Johnson6.99%
4Verizon Communications Inc6.67%
5Chevron Corp6.16%
6Pfizer Inc5.29%
7Cisco Systems Inc4.15%
8Merck & Co Inc4.06%
9Coca-Cola Co4.01%
10PepsiCo Inc3.63%

 

SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPYD)

SPYDもSPDRシリーズのETFです。

SPYDも設定日が2015年と新しくデータ比較はできていません。

採用している指数「S&P500高配当指数」の方針は「S&P500指数の採用銘柄のうち配当支払い上位80銘柄のパフォーマンスを計測することを目標とする」とのことです。

ただ配当が高い企業を選んで投資しているということであれば個人的にはかなりビミョーです。

騰落率もかなりひどい数字なので、分配利回り6.07%という高水準に目がくらんで買うと期待リターンの低さと標準偏差の高さで吐きそうな展開が予想できます。

SPYD ファンド情報

純資産総額(2020/07/31)
2,478[百万USドル]
設定日2015/10/22
インデックスS&P500高配当指数
取引所NYSE ARCA
経費率0.07%
分配年4回
分配利回り6.07%
騰落率(1年)-18.62%
騰落率(年初来)-26.52%
構成銘柄数80

SPYD 構成銘柄情報

順位銘柄名比率(%)
1Ventas Inc.1.38%
2Welltower Inc.1.37%
3CF Industries Holdings Inc.1.36%
4ViacomCBS Inc. Class B1.35%
5Williams Companies Inc.1.35%
6Realty Income Corporation1.35%
7Leggett & Platt Incorporated1.34%
8Broadcom Inc.1.34%
9Healthpeak Properties Inc.1.33%
10Iron Mountain Inc.1.33%

 

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まとめ

今回は高配当・増配米国ETFを6本紹介しました。

個別株ではリスクが高いと考える場合でも高配当・増配株に絞って投資することができます。

インデックス投資で国や地域の単位で投資するだけでなく、こうした高配当・増配株ETFも上手に使って一歩進んだ投資を検討してみてはいかがでしょうか。

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