こんにちは。『お金に困らない生活(インデックス投資ブログ)』管理人のそーたろー(@sotarowassyoi)です。
ここはどんなブログなの?
- お金、投資、資産運用、副業が中心のブログです。
この記事を書いたそーたろーはこんな人です。
- 2008年から国内・海外ETF、つみたてNISA、iDeCoなどでインデックス投資をしています。
- 2020年より米国株オプション、サラリーマン大家、副業ブログを実験中です。
この記事は次のような人にオススメです
- 海外投資と為替の関係に関心がある人
この記事の目的
外国株ファンドにおける為替の影響の捉え方を紹介します。
外国株式の上下による損得はドル建てでのお話で、海外投資の場合は為替が円高・円安に動いたときに円建てでの損得がどの程度なのかも把握しておく必要があります。
今回は海外投資における為替の影響をつかむシンプルな方法を紹介します。
外国株ファンドにおける為替の影響を確認する方法
やり方は以下のとおりです。
具体的なやり方を紹介します。
今回は以下の2つを使って比較します。
これらを使うことで同じ投資対象をドル建てと円建てで、なおかつ同じ運用期間で比較することができます。
VTの騰落率を調べる
まずは finance.yahoo.comでVTを検索し、Chart画面へ移動します。
Chartでは期間を指定したいので、以下より楽天・全世界株式インデックス・ファンドの設定日を調べます。
設定日が 2017.09.29 とわかったので、VTのchartで期間指定します。
Chartの縦軸を Percentage に指定すると現在の騰落率が出ます。
2022/9/25の終値のドル建てで+14.3%です。
楽天・全世界株式インデックス・ファンドの騰落率を調べる
続いて先程の楽天・全世界株式インデックス・ファンドのページにあるチャートで「設定来」を指定します。
チャートにマウスをかざすと営業日ごとのデータが表示されるので、一番右まで動かして最新の営業日のデータを出します。
円建ての基準価額の横にある()が騰落率です。
以上の方法によって、同一期間におけるVTのドル建てと円建ての騰落率がわかります。
2022/9/25時点でドル建てでは+14.3%ですが、円建てでは+62.68%なので+48%ほど円安の恩恵を受けていることがわかります。
【参考】任意の対象と期間を使って自分で計算する方法
今回は簡便な方法としてVTファンドを使いましたが、任意の株式・ETF、任意の期間で知りたい場合は自分で計算することもできます。
この場合は同じくfinance.yahoo.comで以下のような手順で計算します。
こうして3と6の結果を比較すれば同じような比較ができるでしょう。
ドル建てと円建ての比較結果をどう使うの?
【注意】VT と楽天VTの優劣の話じゃないからね
先程のVTと楽天VTの比較例はVT(ドル建て)と楽天VT(円建て)の優劣を比べているのではありません。
VTと楽天VTはどちらも米国ETFのVTに投資するので、株価と為替の点で比べればどちらもパフォーマンスは同じです。
VTはドル建てなので、売却して得たドルを円転すれば理屈の上では楽天VTの円建ての騰落率と同じになるはずです。
VTと楽天VTで違うのは米国ETFのVTを直接買うか、VTをマザー・ファンドとした国内投信の楽天VTを買うかで、この点については手数料や税金、また途中償還リスクといった商品性の差があって、どちらがよいのかは投資家次第です。
今回の比較の目的は株価単体(VT)と株価+為替(楽天VT)を比べることで為替の影響を見ようといった趣旨です。
また今回はVTを例に比較しましたが私はVTを保有していませんし、趣旨を考えれば同様な比較ができれば対象は何でもよいということですね。
なぜ為替の影響を見るの?
一般的なインデックス投資の教科書では「為替の影響は読めないので無視してつみたてましょー」とか書いてあって、こうしたやり方を採用している方は大勢いると思います。
なのでつみたてオンリー派の人にとってはほぼ使い所はないでしょう。
しかし私のように自由裁量で相場観を入れるタイプの人は「しめしめ、急激な円安ってことはこのあと急激な円高の可能性あるよね!円安で少し利食って円高で買い戻して、さらに追加投資もすればいっぱい儲かるかもね!!」みたいなことを考えるので、こうした相場観は割と重要だと思います。
私は現在冬支度中ということで、
特にDC系のスイッチング(利食い)によって追加の収益が取れないかと企んでいるので、時期を考える材料にしています。
インデックス投資では完全に異端、タブーでしょうかね。。。
具体的なポイントは何なの?
私が投資に関わるようになってからの過去15年くらいのリスク回避局面では円高・株安であることが多かったです。
こうした局面で日本人が海外投資しようとした場合、円高(マイナス)と株安(マイナス)が同時に起こっているので、逆張りするには絶好のチャンスだったわけです。
2008年のリーマン・ショックなんかはもう何も考えず「目をつぶって買い」でしたよね。
でも2022年の今起きている、もしくはこれから進むかもしれないのは円安・株安です。
この場合、円安(プラス)と株安(マイナス)なので綱引き状態になります。
例えば今後5年間で株価が-20%下がると仮定しても、円安がさらに30%進めば円建てでは差し引きで+10%儲かることになります。
株価下落に備えてリスク回避行動を取るのか、追加投資するのか、といったことは株価だけでなく為替の動向も合わせて考える必要があります。
だから現時点で為替の影響がどの程度あって、これからどうなりそうか、といったことを考えるために、今回紹介したような方法で綱引きの度合いを見るわけですね。
それからここでは今回の趣旨の説明のために円高(マイナス)、円安(プラス)と述べましたが、通貨価値の変動が経済に与える影響はそれぞれがプラスとマイナス両方の要素を持っているというのが一般的な考え方です。
ここで言っているのは円を保有している日本人がドル建ての資産へ海外投資を行う場合に限定したケースとしていますので念の為。
インデックス投資と相場観
9月22日の夕方に本邦財務省が24年振りの円買い介入を実施し、これに対してネット上では財務省の相場巧者振りを称える声があがっています。
財務省は前回2011年の為替介入で80円/ドル割れの円高局面でドルを買っていて、今回の145円/ドル超えの円安でドル売りなので、65円もの差益取りが「財務省めっちゃ上手い」というわけです。
時間制限のない長期投資は逆張りできるからオイシイわけで、私が考えているのも正にこれです。
インデックス投資と言えどマーケットはきちんと観察して、上手なプレーヤーはお手本にしたいですね。
また逆説的ですが、インデックス投資をやってる個人投資家は基本的に投資が下手だからインデックスに頼っているわけで、そういう下手クソが発信する情報を無闇に当てにしてはいけないわけです。
だからGoogleはYMYLという検索品質ガイドラインを定めて、権威性のない個人ブログの情報が検索上位に表示されないようにしています。
それでは検索上位に出てくる権威性があるとされる情報のとおりにやれば確実に儲かるかというとそういうことでもありませんね。
散髪が必要かどうかを床屋に聞くな
ウォーレン・バフェット
という格言があるように、検索上位の情報は床屋が出してる情報だからですね。
つまりインデックス投資だろうとなんだろうと、自分で考えて選択する必要があると思うので、私は相場感は必要だと思っています。
まとめ
外国株ファンドにおける為替の影響の捉え方を紹介しました。
使う使わないは投資家の自由ですが、やり方として知っておいて損はないかもしれませんね。
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