こんにちは。『お金に困らない生活(インデックス投資ブログ)』管理人のそーたろー(@sotarowassyoi)です。

ここはどんなブログなの?
- お金、投資、資産運用、副業が中心のブログです。

この記事を書いたそーたろーはこんな人です。
- 2008年から国内・海外ETF、つみたてNISA、iDeCoなどでインデックス投資をしています。
- 2020年より米国株オプション、サラリーマン大家、副業ブログを実験中です。

この記事は次のような人にオススメです
- 外国株オプション取引に関心がある人
- サクソバンク証券の口座開設を検討している人
この記事の目的
私はインデックス投資によるバイ・アンド・ホールド作戦を続けています。
最近になってオプション取引がバイ・アンド・ホールドと相性がよいらしいという気付きがあり、いろいろと調べたのが以下の記事になります。


今回はサクソバンク証券で外国株オプション取引口座を開設して、実際にショート・プットしてみたのでその経緯を紹介します。
外国株オプション用デモ口座の開設
サクソバンク証券では外国株オプションのデモ口座が利用できます。
外国株オプションの取引方法
オプション取引をやったことがない人がほとんどだと思いますので、一通り公式情報を載せておきます。
外国株式オプションの取引方法を教えてください。| サクソバンク証券 外国株式オプション
以下はサクソバンク証券の公式Youtubeチャンネルで、外国株オプション口座の開設方法から説明されていますので初心者の方はおすすめです。
外国株式オプションの取引方法について(サクソバンク証券の取引ツール操作方法のご案内)
私も初めてでしたがデモ口座は取引ツールの操作確認程度でよしとして、あとは実戦で慣れることとしました。
サクソバンク証券のライブ口座開設と取引準備
私の場合では申込みから6営業日で完了の連絡がきました。
その後、完了連絡の翌日に簡易書留郵便による口座情報が到着しました。
緊急事態宣言のドタバタ中ではありましたが、意外と早かったという感想です。
口座開設と以降の準備はすべてWEBで完結できます。
初回入金
郵便で口座情報が到着したら以下を実施する必要があります。
最初に入金しないと取引システムにはログインできない仕組みになっています。
入金後にログインすると株式取引口座への入金が確認できました。
外国株式オプション口座開設
新規口座開設の申込時に「外国株オプション口座を開設する」というチェックがあります。
新規口座開設と同時に外国株式オプション口座も申し込んだはずなのですが、私の場合は開設できていませんでした。
ですので私の場合は、ここからさらに外国株式オプション口座の開設を申請しました。
こちらもWEBで完結します。
外国株式オプション口座の開設は申請から5営業日が目安だそうですが、私の場合では申し込みの翌日には開設完了の連絡が来ました。
外国株式オプション口座の開設後は設定画面から自分で外国株式オプション取引を有効にする必要があります。
また外国株式オプション取引を有効にした直後はオプションチェーンで銘柄を検索してもヒットしませんでした。
いったんログアウトして少し時間を置いてから確認することでSPYのオプションが確認できました。
資金振替
初回入金先は株式取引の口座でしたので、このお金を自分で外国株式オプション口座に振替する必要があります。
外国株式オプションの取引方法を教えてください。 | サクソバンク証券
このあたりの口座内の資金振替は他所のネット証券とかでも大体同じかと思います。
以上でサクソバンク証券で外国株オプション取引を行う準備が整いました。
いざ外国株オプション取引を開始!
それでは晴れて外国株式オプション取引のデビューです。
生まれて始めてのプット売り、上手にできるかなドキドキ。
今回の外国株オプション取引の概要
銘柄情報は以下のとおりです。
オプション取引情報は以下のとおりです。
結果は以下のとおりです。
手数料については以下の記事もどうぞ。


銘柄について
ファイザー(PFE)を選んだ理由は以下のとおりです。
ディフェンシブ銘柄だから
本当はETFがよいのですが、とりあえず今回は個別株としました。
オプションの売りは権利行使日までに株価が権利行使価格に到達しなければプレミアムが利益になる取引です。
PFEの値動きについてはわかりませんが、とりあえず値動きが小さそうなディフェンシブ銘柄から選びました。
株価が安い(少ない証拠金で済む)から
今回は初回ということで小さく始めたかったため、少ない証拠金で済む株価が安い銘柄を選びました。
外国株式オプションの取引単位は100株なので、証拠金は例えば以下のように考えます。
- SPYの場合:320USD/株×100株×107円/USD=324.4万円
- PFEの場合:33.40USD/株×100株×107円/USD=約35万円
サクソバンク証券のルールではレバレッジが使えますので、ポジションを建てるだけならもっと少なくて済みます。
しかしキャッシュ・セキューアッド・プット(現金確保売り)ですので、権利行使された場合に現物株を引き受けられるだけの現金を用意する必要があります。
高配当だから
配当利回りを気にする理由は満期で権利行使されたらカバード・コールに移行して配当をもらいながら株の処分を待つためです。
期限について
期限は大体1ヶ月くらいを考えています。
今回2週間にしたのは、ファイザー(PFE)の決算が7月28日にあるのでその前にポジションを閉じたかったからです。
現在コロナウイルスの治験などの影響もあるので、できればヘルスケアは避けたかったのですが、銘柄選定もいろいろな事情があるのでやむなしです。
株価とオプション価格について
とりあえず現在株価の5%OTM(Out of The Money)を目安としました。
銘柄、行使期限、行使価格、オプション価格の組み合わせを考え、さらにオプションの流動性も考慮して実際に約定させる必要があります。
今回は権利行使価格32.00のオプション価格0.22をビッドで指値したら即約定しました。
一応わからないながらも、取組高という値が相対的に大きくてビッドとアスクの小ささから流動性のあるオプションだろうという見立てで注文しました。
取引結果について
満期日の7月24日に株価32USDを下回らなかったので、オプションの権利が消滅してそのまま取引終了です。
ショート・プットの約定時に得たプレミアムがそのまま利益になりました。
オプション取引を初めてやった感想
PFEの株価上昇について
今回のデビュー戦ではPFEの株価が2週間で13%も上げており、当初は「なんかビミョーだなー」とか思いました。
しかしそこを残念がると「だったら株式トレーディングやれば?」ってことになってオプション取引の意味がなくなります。
株式トレーディングで長期的に収益を上げ続けることは困難だ、という動機でインデックス投資とオプション取引をやっていますからね。
なおオプション取引でも方向を当てにいく作戦はアリで、上昇する見通しに賭けて差益も狙うなら最初からカバード・コールで入ればよいです。
例えば5%OTMのショート・コールならオプションプレミアムの他に以下の差益が手に入ったことになります。
積極的に差益を取るなら3%OTMとかでもよい気がします。
こうした相場観をどの程度入れるのか・入れないのかもポイントですね。
オプション取引の魅力
プット売りのスゴさを実感しました。
実現利益はたかだか2,000円でしたが、これは35万円の元手がたったの2週間で稼いできてくれた利益です。
ポジションを建てたら期限が来るのを待つだけという拍子抜けするほど簡単な取引です。
一般的にオプションの売りは危険と説明されますが、以下の2段階のヘッジが手当てされた取引ですので実質的なリスクは限定的です。
今回のキャッシュ・セキュアード・プットの場合は、指値の買い注文を出して約定せずに注文の有効期限が切れたのと同じことです。
約定まで待った2週間という時間価値を売り出した取引です。
オプション取引は絶対儲かるわけではないところがまたいい感じのポイントですかね。
CSP、CCWって日本人はほぼ誰もやってないでしょうからインデックス投資とのハイブリッド作戦はかなり研究の余地があると考えています。
キャッシュ・セキュアード・プットとカバード・コールについては以下の記事もどうぞ。




実践のまとめもどうぞ。

【補足】サクソバンク証券の個人情報漏えい事件
サクソバンク証券では2020年7月に外部からの攻撃を受けて個人情報漏えい事件が起きています。

この事件を受けて金融庁はサクソバンク証券に対して行政処分を発表しています。

私個人の考えとしてひと通り安全性は確保できているであろうと判断していますが、口座開設を考えている人は念のため経過をフォローしておくことをおすすめします。

まとめ
今回はサクソバンク証券で外国株オプション口座を開設して、プット売りの実践を紹介しました。
私も手探り状態で勉強しながらですので、しばらくは少額で続けて経験値の獲得を目指しつつ外国株オプション取引について発信したいと思います。
【参考】米国株オプションを勉強したい人におすすめ、KAPPAさんの本
公式 サクソバンク証券
