【資産運用&お金の保管場所】銀行口座にお金を置くのは安全なの?

資産運用全般
資産運用全般
記事内に広告が含まれています。

こんにちは。『お金に困らない生活(インデックス投資ブログ)』管理人のそーたろー(@sotarowassyoi)です。

 

使わないお金の安全な保管場所としては個人向け国債か、待機資金の場合は銀行口座よりも証券口座の方が優れているのではないか、という考え方を紹介します。

 

そーたろー
そーたろー

ここはどんなブログなの?

  • お金、投資、資産運用、副業が中心のブログです。

 

そーたろー

この記事を書いたそーたろーはこんな人です。

  • ITサービス職で20年以上のキャリアがあります。
  • 2008年から資産運用を始め、ネット証券・ネット銀行の安全な使い方に長けています。
  • 2008年から国内・海外ETF、つみたてNISA、iDeCoなどでインデックス投資をしています。
  • 2020年より米国株オプション、サラリーマン大家、副業ブログを実験中です。

 

そーたろー

この記事は次のような人にオススメです

  • お金の安全な保管場所に関心がある人

 

スポンサーリンク

この記事の目的

最近は日常生活に電子決済が普及してきて現金の出番が少なくなってきています。

みなさんは使わないお金をどこに、どのように保管しているでしょうか?

一般的には金融機関、特に銀行の普通預金に預けるのが普通ではないでしょうか。

しかし実はもっとよいお金の保管場所・保管方法があるよ、ということを今回は紹介します。

 

お金の安全な保管場所はどこ?

私は以下のような順番がお金(無リスク資産)の保管方法として適していると考えています。

  1. 証券口座
    1. 預り金
    2. 個人向け国債 変動10年
  2. 銀行預金口座
    1. ペイオフ対象の銀行預金口座(上限1,000万円まで)
    2. ペイオフ対象外の決済用預金口座など

特に青太字の証券口座での保管が安全性、利便性から資産運用に都合がよいと考えています。

 

証券口座

現金、待機資金、その他の無リスク資産は目先の生活で使う分以外は証券口座で保管する方がいろいろと都合がよいというのが私の考えです。

【証券口座のメリット】

  • 分別管理されている
  • 不正送金に強い
  • 資金移動が簡単で手数料なし

 

分別管理されている

証券会社は自分たちの資産と顧客からの預かり資産は分けて管理することが金融商品取引法で義務付けられています、

そのため顧客からの預かり資産は基本的に証券会社の破綻リスクからは守られています。

万が一、分別管理の義務に違反して返還ができない場合、かつ証券会社が日本投資者保護基金に加盟していれば1,000万円まで補償されます。

また分別管理の義務違反が起きないよう証券業界の自主規制機関によって監査の仕組みも整っています。

証券会社が破綻したらインデックスファンドや預り金はどうなるの?
証券会社が破綻した場合にインデックスファンドや預り金などの顧客資産が保護される仕組みについて調査しました。 金融商品取引法と分別管理、日本証券業協会と日本投資者保護基金について解説します。 証券会社が破綻したらどうなるの?が知りたい人 この...

こうして資産規模に関係なく返還される仕組みが整っているので証券口座は安心できるでしょう。

 

不正送金に強い

証券口座は以下の点で優れています。

  • 不正アクセスに強い
  • 中間者攻撃の可能性は今のところ高くない
不正アクセスに強い

証券口座からお金を移動する場合、出金先の口座は本人名義である必要があります。

ですのでパスワード漏洩による第三者による不正アクセスがあってもお金の移動が困難です。

この点は、銀行口座であればどこの口座にでもお金を振り込めてしまえるのと異なり安心です。

なお2020年9月にSBI証券で不正アクセス事件が発生していますが、私はこの事件の原因がSBI証券にあったとは考えていません。

【SBI証券の不正アクセス】証券口座はお金の安全な保管場所だよ
SBI証券の不正アクセスによる顧客資産流出事件の概要をお伝えします。 証券口座がお金の安全な保管場所であることに変わりはありませんので、利用者が注意すべき点を紹介します。 SBI証券の不正アクセス事件で不安になった人 この記事の目的 202...

現時点で証券会社全般のサイバー犯罪対策は完璧ではないものの、利用者側による基本的な対策も合わせれば総じて十分なレベルが確保できると考えています。

また事件後、SBI証券は速やかに再発防止策を打ち出しており、今後はより強固なセキュリティが期待できます。

中間者攻撃の可能性は今のところ高くない

中間者攻撃というのは、インターネット通信を乗っ取ってお金の送金先を変更してしまう攻撃手法です。

証券会社を狙った中間者攻撃の可能性は当然ありますが、現状では銀行よりは低いと考えています。

不正アクセスや中間者攻撃などの不正送金対策については以下の記事でまとめてあります。

ネット銀行の不正送金手口を解説、誰でもできる対策紹介【資産運用】
ネット銀行で被害が増えている不正送金の手口(偽のログインページ、偽のポップアップ画面、不正アクセス、中間者攻撃)と対策を解説します。 資産運用の観点から、こうした攻撃者の手口を理解しておくことが被害の防止に役立ちます。 自分の口座資産を守り...

 

資金移動が簡単で手数料なし

証券口座は資金移動でもメリットがあります。

  • クイック入金・クイック出金で即時反映される
  • 手数料は証券会社に負担してもらえる

リアルタイム性と入出金手数料ゼロは証券口座の強みです。

自分名義の銀行口座間の資金移動を手数料無料で行う方法【豆知識】
自分名義の銀行口座間のお金の移動は証券口座を利用すると手数料を無料で済ますことができます。 これから資産運用を始める若い世代の人 この記事の目的 銀行口座にある自分のお金を他所の金融機関へ移動する場合に手数料を無料で済ませる方法を紹介します...

 

以下は証券口座での資産の保有形態です。

預り金

証券口座は分別管理があるので預り金のまま置いておいても基本的には問題ないと考えています。

使い勝手がよいので買い付け資金や生活資金などを置いておいてもよいでしょう。

以前はMRFでわずかながらの金利が付きましたが、現在は低金利の影響で金利は付きません。

 

個人向け国債 変動10年

個人向け国債 変動10年は財務省が発行している国債で以下のようなメリットがあります。

  • 元本保証
  • 最低金利0.05%保証
  • 変動金利でインフレに対応
  • ペナルティーを払えば途中換金可能

元本保証とはいえ国が破綻してしまう可能性はあります。

しかしGDP世界第3位の日本がダメになるときは世界中が大混乱必至で、破綻の前に国際協調による対応とかが発動するでしょうね。

証券口座の預り金の方は、分別管理が原則となっていて、万が一返還できない場合は日本投資者保護基金によって1,000万円を上限とする不足額の補償があります。

証券会社の預り金の保証よりも、個人向け国債の国による保証の方が強力でしょう。

 

銀行預金口座

ここからは銀行預金口座について説明します。

ペイオフ対象の銀行預金口座(上限1,000万円まで)

まず銀行口座はインターネットバンキングを開設する前提とし、以下の注意点があります。

セキュリティリスク(不正アクセス、中間者攻撃)

必要な対策をとればインターネットバンキングの利用に問題はありませんが、お金の置き場所という意味ではセキュリティリスクを認識しておく必要があります。

今すぐできるセキュリティ&不正送金対策13選【資産運用】
資産運用をする上で知っておくべきセキュリティ対策を紹介します。 ネット銀行の不正送金などにも大きな効果が期待できます。 自分の口座資産を守りたい人 お金取られたらヤダなー、って思っている人 この記事の目的 みなさんは大切なお金をどうやって保...

またインターネットバンキングとは関係ない不正送金も発生しています。

ドコモ口座の不正送金から学ぶサイバー犯罪対策【資産運用】
NTTドコモが提供する「ドコモ口座」という電子マネーサービスを悪用した不正送金事件があったので私なりのサイバー犯罪対策の考え方を紹介します。 ドコモ口座を悪用した不正送金が心配な人 この記事の目的 2020年9月に入ってからNTTドコモが提...

次に銀行預金口座はデメリットが目立ちます。

【銀行預金口座のデメリット】

  1. ペイオフ(預金保護)で補償される上限が元本1,000万円まで
  2. お金を移動する際の手数料

1については上限を超える場合は他の銀行預金口座に分割するなどの対応が必要です。

2はインターネットバンキングの優遇サービス次第ですが、ちょくちょく変更があり注意が必要です。

 

ペイオフ対象外の決済用預金口座など

決済用預金口座の場合は銀行が破綻しても預金は全額返還されます。

しかし普通の人がペイオフ対策だけのために専用の口座をわざわざ開設するというのは利便性の面でかなりビミョーではないでしょうか。

富裕層向けな気がします。

 

スポンサーリンク

【参考】そーたろーのお金の管理事情

参考までに私の無リスク資産の状況と管理方法などを紹介します。

  • 現金
  • 普通預金
  • 定期預金
  • 証券口座預り金
  • 米ドルMMF
  • 個人向け国債 変動10年

 

現金

現金はほんの少しです。

  • サイフ:数万円
  • 自宅:数万円

上記はすべて千円札で持つようにしています。

昨今はキャッシュレスが進んできていて現金を使うケースは多くはありません。

それでも非常時には電気が止まって電子決済が利用できないことが想定されますので現金は最低限用意しておくべきと考えています。

すべて千円札で持つ理由も非常時の釣り銭対策で、一万円札のような高額紙幣はほぼ出番がありません。

自宅の現金も空き巣のリスクがありますが、ATMが利用できない非常時を想定すれば多少は必要でしょう。

千円札の入手方法は、ATMで出金する際に19,000円と指定し、「一部両替」を指定して19枚入手しています。

 

普通預金

目先の生活費として、手取りの2~3か月分程度を確保しています。

メガバンクとネット銀行に半々くらいです。

銀行口座は以下のような使い方をしています。

  • メガバンク:給与の受け取り、支払い全般
  • ネット銀行:振込

以下のような手順で資金移動しています。

  1. メガバンクの給与口座から証券口座へクイック入金(手数料0円)
  2. 証券口座からネット銀行へクイック出金または指定日出金(手数料0円)

上記の資金移動のオペレーションは年に数回程度です。

現在は支出より収入の方が多いので、給与口座が一定額より大きくなってきたら証券口座へ移します。

ちなみに私は楽天証券をメインで利用していますが、出金先口座はクイック出金と指定日出金で別々の口座を指定できて便利です。

 

定期預金

あまり積極的に買っているわけではありませんが、ネット銀行に円の定期預金があります。

6、12月のキャンペーン金利の時期に各1年物の円定期預金を作って、自動継続で放置しています。

ネット銀行2行でこれをやって、ランクを維持してサービスの優遇を受けています。

私の場合はセキュリティや利便性からもネット銀行が中心になりつつあります。

【3分講座】ネット銀行の選び方、初心者向けに節約メリットを紹介
ネット銀行の選び方を解説します。最大のメリットである手数料の節約は、優遇サービスやポイント制度を上手に利用することがコツです。 私は2007年からネット銀行を利用していて、住信SBIネット銀行と楽天銀行を使っています。 これからネット銀行の...

 

証券口座預り金

無リスク資産はここに置いています。

金利は付きませんが気にしていません。

ネット銀行との口座連携は申し込んで使える状態になっていますが、ネット銀行の普通預金口座に資金を置いていないのでほぼ使っていません。

理由は証券口座の方がお金の保管場所として安全と考えており、連携による優遇金利も微々たるものなので無視しています。

ほんのちょっとの銀行金利よりもお金の安全の方が価値があります。

 

米ドルMMF

海外ETFの分配金が払い込まれたら米ドルMMFに変えてプールしています。

海外ETFを買う場合は米ドルMMFのまま使えます。

また急激な円高になったら海外ETFを買うために米ドルを調達したいのですが、今のところ買い忘れていて買えていません。

 

個人向け国債 変動10年

使わないお金のもっとも安全な置き場所でしょう。

私はあまり積極的に買っているわけではなく預り金の方が多いです。

また私は個人向け国債を株式ファンドと組み合わせてポートフォリオのリスク低減を図るといった考え方はせず、あくまで無リスク資産の置き場所という位置づけで考えています。

個人のインデックス投資に『現代ポートフォリオ理論』は不要論【極論】
『現代ポートフォリオ理論』で説明するような異なる資産クラスの分散は、個人のインデックス投資にはあまり意味がないんじゃないの、という個人的な考えの紹介です。 資産クラスの分散って必要なの?って思う人 この記事の目的 私は資産運用のためにインデ...

 

スポンサーリンク

まとめ

今回は安全なお金の保管場所について紹介しました。

  1. 証券口座
    1. 預り金
    2. 個人向け国債 変動10年
  2. 銀行預金口座
    1. ペイオフ対象の銀行預金口座(上限1,000万円まで)
    2. ペイオフ対象外の決済用預金口座など

証券口座は分別管理が義務付けられているので全額返還が基本です。

個人向け国債 変動10年も国の元本保証が付くのでおすすめです。

銀行口座の不正アクセスのリスクなども考えると証券口座と個人向け国債はお金の置き場所として適しているのではないでしょうか。

 

★投資デビューはスマホ証券がおすすめ!

新成人の投資デビューはLINE証券で投資信託を買うのがおすすめ
LINE証券の「Z世代に関する投資意識調査の結果」を基に、新成人の投資デビューに投資信託をおすすめする理由などを紹介します。 これから新成人になる人 これから投資デビューする人 この記事の目的 民法改正により2022年4月1日から成年年齢が...

★自動運用を始めるなら次世代ロボアドのSUSTENがおすすめ!

SUSTENはヘッジファンド戦略が利用できる斬新なロボアド
ヘッジファンド的な運用と成果報酬型の費用体系が採用された、今までにない新しいタイプのロボアド・サービスSUSTENを紹介します。 分散投資でポートフォリオのリスクを下げたい人 オルタナティブ投資を取り入れたい人 ロボアドのコストに関心がある...

★知ってた?インデックス投資×株式オプションで時代を先取り!

インデックス投資と米国株オプションの相性がよい10の理由【注目】
インデックス投資と米国株オプションの相性がよい理由を紹介します。キャッシュ・セキュアード・プット、カバード・コールはインデックス投資と並行してやるメリットがあります。 インデックス投資をやっている人 この記事の目的 インデックス投資と米国株...

★これからインデックス投資を始める方は参考にどうぞ!

インデックス投資におすすめのネット・スマホ証券、ロボアド
そーたろー インデックス投資ができるネット・スマホ証券、ロボアドを紹介します。 証券口座数の調査 インデックス投資ならネット証券 手軽さならスマホ証券 全自動運用ならロボアド

★ネット回線は工事不要で即日使えるWiMAXがおすすめ!

Broad WiMAXからBIGLOBE WiMAXに切り替え
WiMAX回線をBroad WiMAXからBIGLOBE WiMAXに変更したので紹介します。 ネット回線を契約しようとしてる人 この記事の目的 WiMAXの回線契約を切り替えたので紹介します。 Broad WiMAXというMVNOの3年契...